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2025年11月26日

核廃絶への道遠のく

非核三原則見直しに含み 
党首討論で首相の考えただす 
斉藤代表の質問主意書に政府が答弁書

政府は25日、日本が国是として堅持してきた「非核三原則」(メモ)と、自衛隊が「自衛の措置」として武力行使できる「存立危機事態」(メモ)に関して、公明党の斉藤鉄夫代表が提出した質問主意書に対する答弁書を閣議決定した。これを受け斉藤代表は同日、国会内で記者団に対し、非核三原則の答弁書について「今後の見直しに含みを持たせた答弁となっている」と指摘。唯一の戦争被爆国として、三原則は堅持すべきだと力説した。

記者団の質問に答える斉藤代表=25日 国会内

記者団に見解

非核三原則に関する政府答弁書では、三原則の方針を変更する考えはあるのかとの斉藤代表の質問に対し「現段階で、政府としては非核三原則を政策上の方針として堅持している」とした高市早苗首相の国会答弁を引用。ただ、今後、国家安全保障戦略など安保関連3文書の見直し作業が始まる中、「このような書きぶりになると私から申し上げる段階ではない」との答弁も示し、見直しに含みを持たせた。

核兵器禁止条約の締約国会議などへの政府のオブザーバー参加に関しても「国際社会の情勢を見極めつつ、わが国の安全保障の確保と核軍縮の実質的な進展のために何が真に効果的かという観点から慎重に検討する必要がある」とのこれまでの国会答弁を示すにとどめた。

政府答弁書を受け斉藤代表は、公明党は「非核三原則を国是として堅持すべきという立場だ」と改めて強調。「唯一の戦争被爆国である日本が世界から信頼を受けている根拠である三原則を揺るがせにすることは人類の核廃絶が遠のく」との考えを示し、26日の党首討論で「高市首相にただしていきたい」と述べた。

■「存立危機事態」認定の方針変わらず/国際社会へ丁寧な発信を

存立危機事態に関する政府答弁書では、認定基準について「事態の個別具体的な状況に即して、政府が全ての情報を総合して客観的かつ合理的に判断する」との従来の立場を示し、「政府見解は完全に維持しており、見直しや再検討が必要とは考えていない」とした。

これに対し斉藤代表は「閣議決定された政府としての見解であり、大変重いものだ」と表明。その上で「政府として粘り強く国際社会に発信してもらいたい。わが党もその努力をしていきたい」と述べ、政府に丁寧な説明を求めた。

(メモ)/非核三原則

核兵器を「持たず、作らず、持ち込ませず」とした三原則のことで、日本の安全保障戦略の骨格を成すもの。戦後、日本が平和国家の道を歩む中で重要な役割を果たしてきた。唯一の戦争被爆国として戦後、核廃絶をめざす日本の立場を国際社会に示し信頼を広げるという大きな意義も持つ。1971年に国会で決議されて以来、歴代政権は堅持し「国是」となっている。

(メモ)/存立危機事態

日本と密接な関係にある他国への武力攻撃が発生し、これにより「我が国の存立が脅かされ、国民の生命、自由および幸福追求の権利が根底から覆される明白な危険」が認定される事態。2015年の平和安全法制で新設された。併せて憲法で許される「自衛の措置」の限界を明確化した「新3要件」を規定。3要件の下、武力行使は認められるが、他国防衛ではなく、あくまでも自国防衛の範囲内にとどまる。

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