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2025年11月12日

【主張】東京デフリンピック 共生社会を一層進める契機に

耳の聞こえない・聞こえにくいアスリートが競う国際スポーツ大会「東京2025デフリンピック」が15日に開幕する。日本では初開催の大会を通し、ろう者や難聴者を取り巻く環境に思いを巡らせてほしい。

デフリンピックは1924年にフランスで開かれた大会が始まりだ。48年に英国で開始した身体、視覚、知的障がいの選手が出場するパラリンピックの前身大会より早く、100年を超す歴史を持つ。夏季と冬季の大会があり、それぞれ原則4年に1度開かれている。

夏季で25回目となる今大会は、開幕前日から13日間の日程で、東京都を中心に福島県、静岡県でも行われる。70以上の国と地域から約3000人の選手が出場する見込みで、そのうち日本選手は過去最多の計273人に上るという。

陸上やサッカーなど全21競技が実施され、五輪やパラリンピックの競技にはないボウリングやオリエンテーリングも行われる。音に頼らずベストを尽くす選手たちにエールを送りたい。

デフリンピック競技のルールは、一般の競技とほぼ変わらない。一方、公平性を確保する観点から、競技中は補聴器などを外す必要があるため、選手が見て分かる視覚的な情報を保障する競技環境を整えているのが特徴だ。

例えば、陸上や水泳は、光でスタートを合図し、サッカーでは審判が旗や手を使って判定を知らせる。手話は国や地域によって異なるため、競技運営では共通語とされる「国際手話」が用いられる。耳の不自由な人に必要な配慮や、社会にある“壁”への気付きをもたらす機会ともなるだろう。

公明党は、運営主体の全日本ろうあ連盟と連携し、招致から大会成功への取り組みを一貫して後押ししてきた。デフリンピックが共生社会の構築につながるとの考えからだ。

大会では、ろう者や難聴者、聞こえる人も一緒に運営に携わる。共生社会を表現する一つのモデルとなる大会と期待されており、その実現を一段と近づける契機としたい。

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