ニュース
コラム「北斗七星」
公明新聞電子版の動画番組「fine」で、現役プロレスラーや元女子柔道日本一の肩書を持つ公明地方議員の活躍が紹介されている。議員といえば「スーツで論戦」のイメージが強いだけに、アスリートとして練習に打ち込む姿は新鮮だった。それが議員活動の壁になるどころか、むしろ活動の糧となっていることに感心した◆従来、議員の経歴として焦点が当たるのは弁護士や官僚、医師など「エリート像」が多かった。しかし近年は、政治とは一見関係ないバックグラウンドも注目される。SNSの普及による親近感の重視だけでは、語り尽くせない意義があると思う◆一つは、多様な経歴・経験が議員としての資質を培う点だ。例えば、スポーツや格闘技での厳しい鍛錬で身に付く強靱な精神力や忍耐力は、困難な地域課題に粘り強く取り組む姿勢と重なる。現場感覚が政策に生かされる点も大きい。番組で語られた、女性アスリートの月経の悩みを気軽に相談できる体制づくりは好例と言えよう◆重要なのは、住民福祉の向上にどう生かすかだろう。多様な経験こそが政治に深みとリアリティーをもたらす源泉となる。こうした異色の経歴を持つ議員たちの活躍に、大いに期待したい。(杢)









