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断水の解消一日も早く
台風被害、広範囲で今も
都議会公明党が八丈島で調査
東京都議会公明党(東村邦浩幹事長)は16日、台風22、23号による被害を受けた八丈島(東京都八丈町)を訪れ、断水や学校での被災状況などを調査した。伊藤興一団長と慶野信一、細田勇、高田清久の各都議のほか、山下則子・八丈町議が参加した。
都水道局が設置した給水スポットで被災者から話を聴く伊藤団長(右から2人目)ら=16日 東京・八丈町
八丈島では、一部地域を除く広範囲で今も断水が続く。都によると、台風による大雨の影響で砂防ダムが崩れ、甚大な被害を受けた水源も確認されており、給水車の派遣や応急給水スポットの設置など支援に当たっている。
一行は、町内の給水スポットにいた70代の女性を見舞い、給水袋やペットボトルを使って水くみを手伝った。女性は感謝の意を伝えながら不便な生活が続く実情を語り、「一日も早く断水を解消してほしい」と願った。
この後、一行は、三根で障がい児向けの放課後クラブを運営する一般社団法人「はじめの一歩」を訪問。小﨑ちさと代表理事は、利用者が食事で使用する食器を洗えないため、「ラップでお皿を包み、洗浄せずに済むよう工夫している」と明かした。
■被災学校への支援も急務
雨漏りで使用できなくなった小学校の教室を視察する伊藤団長(右から3人目)ら=16日 東京・八丈町
一方、町立三根小学校(川畑伊豆海校長)では、雨漏りのため一部の教室が使用できなくなったり、天井が激しく傷んだりしている状況を確認した。川畑校長は「暴風で校舎の窓ガラスが割れて雨が教室内に入り、教材や学用品が水浸しになって使えなくなった」として支援を要望。被災児童に対する心のケアを充実させる必要性も訴えた。
さらに、避難所となっている都立八丈高校(東達康校長)の体育館を訪れ、避難者を激励。東校長からは、教職員自らが被災しながらも学校の復旧作業に当たっている実情を聴いた。視察に先立ち、一行は町役場で山下奉也町長に、都八丈支庁で本間和人支庁長に被害状況を聴取した。
伊藤団長は「現場で確認できた課題の解決へ、町と都、国との連携を一層強くして都側に対策を要請する」と語った。
■交付税繰り上げ
総務省は16日、台風22号、23号による被害を受けた東京都八丈町と青ケ島村に対して、11月分の普通交付税のうち計2億2400万円を繰り上げて配分すると発表した。内訳は、八丈町が2億700万円、青ケ島村が1700万円で、17日に交付する。









