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コラム「北斗七星」
二酸化炭素を大量に分離、貯蔵できる「夢の吸着剤」が実用化されるかもしれない。ノーベル化学賞を贈られることが決まった京都大特別教授、北川進さん(74)らのチームが開発した「金属有機構造体」のことである◆これは、極めて微少な穴が無数にある「多孔性材料」で分離が難しい「水」と「重水」を効率よく分けることができるという。東京電力福島第1原発の処理水に含まれる放射性物質トリチウムの分離も期待され、同チームは研究を進めるとしている◆処理水は同原発から発生する汚染水をALPS(多核種除去設備)を使いトリチウム以外の放射性物質を規制基準以下まで取り除いたもの。東電は2023年8月からトリチウム濃度を国の安全基準の40分の1未満まで海水で薄め海洋放出している◆先日、日本原子力研究開発機構は福島近海に生息するヒラメ体内のトリチウム量を推定した研究成果を発表。ヒラメに蓄積するトリチウムはごく微量で恒常的に人が食べても健康にはほぼ影響がないことを示した◆中国は日本産水産物の輸入を一部再開することにしている。だが、福島など10都県の水産物は輸入禁止のまま。科学的根拠に基づかない禁輸は速やかに解除してほしい。(川)









