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2019年11月24日

相次いだ台風被害 爪痕残る被災地

募る不安。住民の奮闘続く

今年9月から10月にかけて、台風15号や19号などが日本各地に甚大な被害をもたらしました。国や自治体が被災地の復旧支援に取り組んでいますが、台風の爪痕は今なお深く残されたままです。現地では生活や事業の再建をめざす住民の奮闘が続いています。広範囲に及んだ被災地の中から、宮城県丸森町と長野市をルポするとともに、被災者に寄り添う公明党の姿を紹介します。

台風19号などの被害状況

巨石や土砂うずたかく
宮城・丸森町

死者10人、行方不明者1人と市町村単独では最大の犠牲者が出た宮城県丸森町。台風19号は美しい町の風景を一変させました。

土石流が直撃した中里工業の事務所=18日 宮城・丸森町

阿武隈川水系の五福谷川は、土石流の発生で川底が4メートルも高くなった地点も。周辺に巨石や土砂がうずたかく積もる工場で、懸命に復旧作業に当たる人がいました。

鉄筋を製造する中里工業株式会社の中里秀雄社長(44)は、「水没し、土砂が流れ込んで製品も工場機械も全滅しました」とため息をつきました。

「グループ補助金と水害保険で再建をめざしているが、機械を更新するのに費用が足りない」。中里社長は、不安を抱えつつ事業再開をめざしています。

生活再建を助けるボランティアの不足も深刻な問題です。

同町へのボランティアは休日は700人を超えますが、平日は200人前後にとどまります。県社会福祉協議会震災復興支援室の北川進主幹は、「中山間地で重機も使いにくく、復旧には時間と人手が多くかかる」と指摘。「12月には雪も降る。年内には収束したいが、そのためにも、より多くの人が平日にボランティアに来てくれれば」と語っています。

土砂撤去のボランティアに汗を流す角田高校野球部のメンバー=同

18日の昼下がり。町役場から南へ3キロ地点の住ケ市集落では、スコップを手に土砂の撤去作業に汗を流す宮城県角田高校(角田市)の野球部員20人の姿がありました。

主将の太田弥斗さん(2年)は、「人手が足りないと聞いて来ました。野球ができることへの感謝の気持ちで活動します」と力を込めました。

リンゴ産地 壊滅状態に
長野市

浸水被害に遭ってから手を付けられずにいるリンゴ畑を見て回る中村さん=15日 長野市

台風19号に伴う記録的な大雨で千曲川の堤防が決壊し、長野市の北東部に位置する長沼地区は一帯が冠水しました。家屋の浸水だけでなく、無残にも収穫直前だったリンゴ畑に濁流が押し寄せるなど、壊滅的な農業被害が発生しています。

同地区は、137ヘクタールの畑で295戸がリンゴを栽培する全国有数の名産地。国道18号沿いには多くの直売所や観光農園が立ち並び、「アップルライン」の愛称で親しまれています。この1カ月間で道路や店舗などの泥や災害ごみは片付けられましたが、ほとんどの畑は手付かずの状態で荒れたままになっています。

50年以上続く中村農園を継ぐ中村太士さん(37)は、栽培していた2ヘクタールのリンゴ畑が浸水被害に遭い、今シーズンの収穫はゼロに。浸水の深さは3メートル近くを記録してリンゴの木がほぼ水に漬かり、今も泥や粉じんが枝や葉にこびりついたままです。木に残っているリンゴについても「出荷できない。破棄するために一つ一つ落としていかなくてはならないと思うとやるせない」と心情を吐露していました。

来年以降も栽培するためには、畑を覆っている粘土質の泥を少しでも早く取り除く必要があります。しかし、必要な重機も人手も足りていない状況。つらい現実が目の前に立ちはだかり、離農を考える農家も少なくありません。中村さんは「もう一度アップルラインを復活させたい」と若手農家に呼び掛けながら、復旧への道を探っています。

公明、最後まで寄り添う

最後の1人まで被災者に寄り添い続ける――。公明党は山口那津男代表を先頭に、国と地方の議員が一丸となり、台風被害への復旧支援に全力を挙げています。

公明党は発災直後から各都県本部と連携し、被災地で調査活動を展開。住民を見舞いながら支援ニーズの把握に駆け回っています。

こうした現場の実情を踏まえ、党対策本部は10月25日、なりわいの再生など75項目の政策提言を政府に提出。これを受け、政府は今月7日、中小企業や農家への支援策などを盛り込んだ「対策パッケージ」を公表し、施策を進めています。

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