公明党トップ / ニュース / p454758

ニュース

2025年10月10日

コラム「北斗七星」

“疑似鎖国”となったコロナ禍を経て日本人の内向き志向が強まっている――。欧州から日本にやって来て半世紀がたつ友人がたびたび口にする感想だ◆数年前までメディアでよく見掛けたのは日本が外国人から選ばれるための課題を探る企画だった。ところが一転、選ばれ過ぎて困るという風潮が今はある。外国人を邪魔者扱いするような排外主義に魅力を感じる民意の存在も先の参院選で可視化された◆「彼ら(選挙権のない外国人)の置かれた状況に心を寄せて考えられるかどうかは、社会としての成熟度に密接に関わってくると思う」。公明党外国人材の受入れ対策本部の石川博崇本部長(参院幹事長)との対談で、国立社会保障・人口問題研究所の是川夕国際関係部長が強調していた◆2人の間で意見の一致を見たのは、外国人政策で大事なのはエビデンス(科学的根拠)と現場の声であるという点だった。例えば、仮に外国人の受け入れをゼロにした場合、2030年代半ばには日本の経済成長率はマイナスに落ち込むとの民間研究機関の試算も紹介されている◆対談は近く発売の月刊「公明」11月号の特集「多文化共生への道」に収録。日本の繁栄と安定へ、この道を力強く進みたい。(花)

公明新聞のお申し込み

公明新聞は、激しく移り変わる社会・政治の動きを的確にとらえ、読者の目線でわかりやすく伝えてまいります。

定期購読はこちらから

ソーシャルメディア