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クマ襲撃から住民守る
人身被害受け現地を調査
札幌市で佐藤氏
クマによる人身被害の状況と対応を聴く佐藤氏(中)ら=8日 札幌市
公明党の佐藤英道衆院議員は8日、9月26日にクマが出没し人身被害が起きた札幌市西区の平和丘陵公園を訪れ、被害状況や対応について担当者から話を聴いた。森山由美子市議が同行した。
この事故では、同公園内でイヌと散歩中の住民が夜間にヒグマの親子と遭遇し腕を引っかかれ負傷した。
現在は、市として「ヒグマ警報」を発出し、公園を閉鎖。周辺パトロールの強化や電気柵の設置など、対策を強化している。
市担当者は、残されたふんの状態から、驚いたクマの習性による行動と考えられると説明。内容物の約8割が草であったことから「通常はもっと木の実が含まれる。山中に食べるものがなく、人里まで下りてきた可能性がある」と指摘した。
また、市内のクマの出没件数が、昨年は100件ほどだったのに対して今年はすでに220件を超えていることについて「昨年は木の実が豊作で、今年は凶作なのが影響しているのではないか」と話した。
佐藤氏は「住民の命を守る体制を構築していけるように、自治体との連携を強めていく」と語った。









