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2019年11月20日

ロタワクチン定期接種(来年10月から)

胃腸炎 社会全体で予防 
VPDを知って、子どもを守ろうの会 菅谷明則 理事長に聞く

VPDを知って、子どもを守ろうの会 菅谷明則理事長

乳幼児の重い胃腸炎を引き起こすロタウイルス感染症を予防するワクチンについて、厚生労働省は先月、2020年10月から定期接種化すると決めた。これにより、20年8月以降に生まれた0歳児は接種が原則無料になる予定だ。そこで公明党の古屋範子副代表と共に、同ウイルスを含むワクチン施策の充実を政府に申し入れてきたNPO法人「VPD(ワクチンで防げる病気)を知って、子どもを守ろうの会」の菅谷明則理事長(すがやこどもクリニック院長)に、定期接種化の意義などを聞いた。

――そもそもロタウイルスとは。

小児期の重症下痢症の原因として最も頻度が高いウイルスだ。大多数の子どもは生後6カ月から2歳をピークとして、5歳までに感染する。繰り返し感染するが、初めての感染は重症化しやすく、ひどい脱水症状などが起こる。私も死亡事例に遭遇したことがある。けいれんや脳炎などの合併症にも注意が必要だ。

同ウイルスは先進国、発展途上国を問わず感染が起こる。わずかな便に含まれるウイルスが口に入ってうつるなど感染力が強く、根本的な治療法もないので予防接種が重要だ。世界では既に100カ国以上が定期接種化している。

原則無料化 地域間の格差を是正

――定期接種化の意義や効果について。

自分が感染して重症化しなくても、他人にうつって重い症状が出る場合もあるので、社会全体で接種率を上げなければならない。

ロタウイルスワクチンは現在、希望者が自己負担で受ける任意接種であり、接種率は全国平均で7割程度だが、都道府県別で見るとばらつきが大きい。接種は総額2万~3万円前後かかるので、地域の経済格差によって差が出ている可能性も考えられる。定期接種化は、こうした格差を是正し、全国で等しく接種率を向上させる効果が期待される。

――今後、求められる取り組みは。

同ワクチンの副反応として、腸が腸と重なり、腸がふさがる「腸重積症」が指摘されている。世界保健機関(WHO)は、同症増加のリスクよりも、ワクチンが社会全体にもたらす恩恵の方が大きいとしているが、国内でも調査の継続や、医師によるきちんとしたリスクの説明ができる体制を築くべきだ。

効果の検証など公明党が推進を

――公明党も定期接種化を推進してきました。

公明党は、当団体ともつながりを持って定期接種化を推進してくれた。その上で、これまで種々のワクチンが定期接種となったが、定期接種化の効果をきちんと検証してほしい。効果が十分ではない場合は、その原因を検討することで初めて次の段階に進むことができる。こうした研究を含めて、予防接種行政のさらなる推進をお願いしたい。

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