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コラム「北斗七星」
「『3%の偶然』を才能と信じて勉強をしてプロになった」。写真家・幡野広志氏が著書『うまくてダメな写真とヘタだけどいい写真』(ポプラ社)に書いている◆写真がダメな人は圧倒的に撮る枚数が少ないという。どんな人でも撮影枚数の3%は“いい感じ”の写真が撮れる。現場に足を運んだ時にしか、その現場の写真は撮れない。だから自信がなくても勇気を出してシャッターを押した方がいいと綴る◆数々の大ヒット商品を生んだ広告クリエイターの小西利行氏は新人時代、提案した広告コピーがことごとく却下され、「自分にはセンスがない」と落ち込んでいた◆しかし、尊敬する先輩から「俺が失敗するぐらいだから、お前はその10倍は失敗するよ」と言われ、かえって人間は誰でも失敗するんだと開き直り、そこからとことん面白く転んでやろうと失敗を恐れなくなった。そして、失敗のプロセスを刻む中で知識と経験を重ね、業界で一目置かれるセンスと力量を身に付けた。著書『すごい思考ツール 壁を突破するための〈100の方程式〉』(文藝春秋)で知った◆試して失敗するのは良い失敗。結果を恐れて動かないのは悪い失敗だという。どうせなら果敢に挑む人生でありたい。(鷲)









