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高齢者らの移動支える
党市議団 デマンド交通を視察
埼玉・川越市
埼玉県川越市は現在、高齢者など交通弱者の移動を支援する「川越市デマンド型交通」を市内の一部地域で運行している。同交通システム導入を推進してきた公明党川越市議団(大泉一夫団長)はこのほど、運行車両に試乗し、市の担当者から利用状況を聞いた。
デマンド交通を利用できるのは事前登録した市民。市外在住者や未登録者も登録者が同乗すれば利用できる。午前8時~午後6時まで毎日運行(12月29日~1月3日は運休)しており、希望日の2週間前から予約可能。料金は1回500円(小学生および70歳以上は300円、未就学児は無料)。
9月末現在の登録人数は7023人で、今年度上半期(4~9月)利用者は延べ2403人。「高齢者が医療機関への移動によく利用している」(市担当者)という。市では2020年度以降、中心市街地を除く市内全域で段階的な運行開始を予定している。
党市議団は、近藤芳宏議員が16年3月の定例会で、予約で指定場所に送迎するデマンド交通の有効性を主張。以来、同交通システムの早期導入を一貫して訴えていた。
大泉団長らは「交通弱者の移動手段としてシステムを継続していくことが大変重要だ」と話していた。