公明党トップ / ニュース / p443508

ニュース

2025年8月8日

コラム「北斗七星」

わが国で現在発行されている週刊誌のうち、最も長い歴史を誇っているのは「週刊東洋経済」である。一時、同誌は秋田県で発行されたという。『横手時代の石橋湛山』(川越良明 無明舎出版)との伝記で知った。太平洋戦争末期、1945年(昭和20年)3月、東洋経済新報社は、横手町(現横手市)に支局を開設する◆社長の石橋湛山も横手に暮らしながら編集の陣頭指揮を執り、45年5月5日号から46年1月26日号まで発行した。戦中戦後の混乱期に「緊張した編集が出来ている」と述懐する◆秋田の縁はまだある。東洋経済新報の創刊・創業は1895年(明治28年)、秋田市出身の町田忠治による。学生時代、秋田で療養中に秋田日報(現秋田魁新報)主筆の犬養毅の知己を得て言論・政界で活躍した◆湛山は戦前、日本が軍拡に走る中「植民地を放棄して世界を通商の舞台とすべし」と小日本主義を唱えると「軍部に迫害され東洋経済新報も風前の灯の如き危険」にさらされる◆45年8月15日正午「玉音放送」のすぐ後、湛山は横手で「更生日本の針路」の題で講演し再建の希望を発信した。保護主義や一国主義が台頭するいま自由主義と国際協調の灯を掲げ続けた湛山に学びたい。(川)

公明新聞のお申し込み

公明新聞は、激しく移り変わる社会・政治の動きを的確にとらえ、読者の目線でわかりやすく伝えてまいります。

定期購読はこちらから

ソーシャルメディア