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台風19号1カ月 2800人避難続く
死者13都県90人 堤防140カ所仮復旧
記録的な大雨による河川の氾濫で堤防140カ所が決壊するなどし、広範囲に浸水被害をもたらした台風19号は、12日で上陸から1カ月。犠牲者は13都県で90人に上った。10都県でなお約2800人が避難所生活を余儀なくされ、長野市の一部などで約3000人に避難指示が続く。
内閣府によると8日現在、避難所に身を寄せる人は福島県で1162人に上り、次いで長野県(825人)、宮城県(449人)の順に多い。各自治体は、公営住宅や仮設住宅の提供などを急いでいる。
住宅被害は31都県の約8万8000棟に上り、このうちの約8割で床上、床下浸水が確認された。
一方、71河川の140カ所で決壊した堤防は、すべて仮復旧が完了した。断水は宮城県丸森町の2戸まで減少し、一時、51万戸超に影響が出た停電も全戸で復旧した。
千葉の被災地を調査
古屋女性委員長
土砂崩れの現場で被災者から話を聞く古屋委員長(中央)ら=10日 千葉・市原市
公明党の古屋範子女性委員長(衆院議員)は10日、先の台風15、19号をはじめ、3度にわたる豪雨などの影響により、甚大な被害を受けた千葉県を訪れ、市原市と長柄町の被災者を見舞うとともに、土砂崩れ現場を視察するなど今後の課題を調査した。
多くの住宅が浸水被害に遭った長柄町では、町災害対策本部に寄せられている女性の声を担当者から聴取。一人暮らしの高齢女性が復旧のための力仕事に困っている様子などを聞いた。
この後、古屋委員長は千葉市内で開かれた党県女性局懇談会に出席し、復旧活動に奔走する市・町議を激励。「ボランティアの確保など被災地支援には女性のきめ細かな視点が必要。しっかり連携し、住民が早く元の生活に戻れるよう全力で取り組む」と話した。