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2019年11月7日

コラム「北斗七星」

タマネギ列車にジャガイモ列車。食料王国・北海道の豊かな秋の実りを全国へ送り届ける手だてとして、貨物列車が担う役割は大きい。その基盤である鉄道網が岐路に立たされている◆JR北海道が、「単独では維持困難」とする10路線13線区を公表したのは3年前。中には、貨物列車が通る3線区も含まれる。いずれも100円の収入を得るのに300~1000円ほどかかる赤字路線。それでも“物流の大動脈”をそう簡単に寸断するわけにはいかない◆青函トンネルの共用走行問題も影を落とす。在来貨物列車と新幹線が同じ線路を利用するこの区間では、すれ違う際の荷崩れを防ぐため新幹線が時速160キロ程度まで減速。2030年度の札幌延伸へ向け、航空機とシェアを争う上で欠かせない高速化を阻む。一時はトラック、フェリーへの全面転換が取り沙汰されたものの、運送業界の深刻な人手不足などから見送られる方向に◆代わって注目されているのが「貨物専用新幹線」の導入。実用化までは長い道のりが予想されるが、「人口減少で中長期的に乗客は減る。貨物の高速輸送に活路を見いだすべき」といった声も◆鉄道貨物を巡る課題の解決は、安全で安心な農産物を安定的に家庭の食卓へと提供することに直結する。実りある議論が進むよう期待したい。(武)

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