公明党トップ / ニュース / p432043

ニュース

2025年6月24日

コラム「北斗七星」

パリ政治学院で教鞭を執る作家、ジュリアーノ・ダ・エンポリ氏の近著『ポピュリズムの仕掛人』を読んだ。世界を覆うポピュリズム(大衆迎合主義)は、「一部の社会層の怒り」と、SNSなどがポピュリズムの仕掛人にとって「理想の道具」になったことで成り立っていると論じている◆SNSなどで人々の習慣、嗜好、意見、感情も測定可能になり、「仕掛人」は、その大量のデータを分析し、それぞれに「怒り」を生み出す情報を送るという◆英国のEU離脱キャンペーンでは、潜在的な賛成派を割り出し、公式キャンペーン期間の10週間で、個人に合わせたメッセージを10億本送ったそうだ◆太田昭宏・公明党常任顧問も指摘していた。ポピュリズムの背景に、格差拡大による社会の分断などがあり、それにデジタル・ポピュリズムが加わり、世論は操作され、フェイク(偽情報)に誘導される危険にさらされると(月刊「公明」昨年9月号)◆「仕掛人」から逃れる唯一の方法をエンポリ氏は、「明るい未来を描き(中略)前向きな物語を語ることだ」と述べる。が、周囲には後ろ向きな物語が圧倒的に多いとも言う。それでも公明党は、明るい未来を開く政策実現へ、やり切る。参院選が間近だ。(三)

公明新聞のお申し込み

公明新聞は、激しく移り変わる社会・政治の動きを的確にとらえ、読者の目線でわかりやすく伝えてまいります。

定期購読はこちらから

ソーシャルメディア