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2025都議選 トピックス
大田区
爽やかに誠実な振る舞いで
かつまた候補の逆転へ遊説隊
「かつまた候補の勝利を俺たちの振る舞いで!」との決意に燃える後藤さん(右端)ら遊説隊のメンバー
「とにかく爽やかに、誠実な振る舞いで!」。遊説隊中心者の後藤隆彦さん(41)の呼びかけに、メンバーが元気よく応える。主軸を担うのは20代、30代。街頭演説会でビラ配りや旗持ちに徹し、かつまたさとし候補の熱い訴えを支えている。
「会場に足を運び、最前線で公明党を応援してくれる人が、こんなにもいるんだ」。そう語るのは、遊説隊に初めて挑戦した西村大地さん(30)。「かつまたさんが、私たちの生活基盤を整えてくれた。一人でも多くの人に魅力を伝えたい」と明るい笑顔を振りまき、道行く人へ丁寧にビラを手渡していく。
親しみやすさがあふれるかつまた候補のイラストをあしらった演説カーも、党員や支持者らの士気を高める大きな力になっている。
日を追うごとに強くなる日差し。時には雨に打たれながらも、全27人のメンバーはかつまた候補の逆転勝利のために走り抜く。彼らの真っ直ぐなまなざしと姿が、地域中へ希望を確かに届けている。
北区
盲ろうの若者と絆深く
大松候補の街頭でエール
大松候補(右端)の街頭に駆け付けた(前列左から)治子さん、健豊さんら
熱気を帯びた大松あきら候補の演説会場に、伴走者と2人1組でこぐタンデム自転車に乗った若者がさっそうと応援に駆け付けた。彼の名は齊藤健豊さん(19)。生まれながら視覚と聴覚の両方に障がいがある重度盲ろう者だ。
2023年に健豊さんの母・治子さんから相談を受け、これまで十分でなかった「盲ろう」への支援体制の確立へ奔走した大松候補。障がい者の情報保障に関する都の条例制定では「盲ろう」を固有の障がいに位置付け、伝達手段に「指点字」を盛り込んだ。長年の悲願に「地域で暮らす未来に希望を持てた」と治子さん。
「他党にもお願いしたが、すぐ視察に動き、必要な支援を理解してくれたのは大松さんだけ」とも振り返る。健豊さんにとって自転車はもちろん、歩くことも並大抵のことではなかった。ただ、手だてや配慮があれば、障がいがあっても自分らしく暮らせると胸を張る。
「優しく強い東京をつくるために、大松さんは必要な人」。信頼の絆で深く結ばれた健豊さんのエールを背に、大松候補は演説のマイクに一段と力を込めた。
東村山市・東大和市・武蔵村山市(北多摩1区)
癒やし系、かつ存在感あり
高田候補の猫キャラ応援グッズ
高田きよひさ候補の街頭演説で法定ビラを受け取った人が目を丸くした。描かれていたのは、まさかの猫。八の字眉毛に四角いメガネがモチーフの「たかだもん」だ。「癒やし系だけど存在感がすごい。高田さんの特徴をよく捉えている」と話題を呼んでいる。
作成したのは、中学生時代に美術部だった20代の女性党員。「政策通で真面目な印象が強い高田さん。実は人と話すのが大好きで親しみやすく、ユーモアあふれる一面を伝えるきっかけになればうれしい」と話す。
たかだもんの白い体は「誠実・クリーン」を、ふさふさの毛は「柔らかな人当たり」をそれぞれイメージ。高田候補が猫好きと聞くや、自宅の飼い猫を下書きのモデルにして一気に描き上げた。
当初はSNSでの登場がメインだったが、「これは推せる」と有志が応援グッズを続々作成。選挙事務所には、うちわやお面、フォトプロップスなどが常備され、記念撮影に使うことができる。
青年有志の志は一つ。「高田さんの激戦突破へ、皆で最後まで楽しく走り抜きます!」
街頭演説会場で聞きました
10代、20代の有権者、何に関心?
所得を増やす政策望む
街頭演説に足を止めた男子学生への聞き取り調査の様子=14日 足立区
10代、20代の有権者は、熱戦が続く東京都議選をどう見ているか――。告示日の13日から15日の3日間、都内で開かれた公明党の街頭演説会のうち、36カ所で18~20代に聞き取り調査を行い、69人から率直な声が聞けた。
無党派層、投票先「SNSで調べる」
公明候補の訴えに熱心に耳を傾けた新宿区の男子学生(22)は「生活に直結する政策を実現してほしい」と希望。調査全体でも、給与アップや減税、社会保険料の負担軽減などで「所得を増やして」(24歳男性)とのニーズが目立った。
公明党に対しては、重点政策で掲げる現役世帯の平均年収200万円アップや子育て支援充実への期待が大きい。一人暮らしの家賃補助や、小学生から大学生まで都内のバスなどに安く乗れる「学生パス」の導入など「学生が恩恵を受ける政策を進めて」(21歳女子学生)といった声も上がった。
候補の誠実さ、振る舞いも重視
投票先の決め手については、ネット上でアンケートに答えて自分の考えに近い政党・候補を調べる「ボートマッチ」の活用や、実績や政策を「SNSで調べる」(20代女性)といった判断基準を持つ傾向も。材料を探そうと、SNSの情報を見て街頭演説に足を運んだ人も少なくなかった。
話が聞けた若者のうち20人近くは、支持政党を持たない無党派層。「人生初の街頭演説で迫力があった」(18歳男子学生)、「子どもを望んでいるので、子育て支援に力を入れてくれる政党を選びたい」(20代女性会社員)、「候補の誠実さと振る舞い、有権者と真剣に向き合っているかを重視する」(23歳男性会社員)と演説を見守った。
24歳の男性会社員は「まだ決めていない。主張や政策、候補を見比べて決める」と。投票日まで残り4日。公明候補の人柄や実績・政策をどんどん届けたい。