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基礎年金底上げ正式合意
自公立党首会談、制度改革修正案巡り
基礎年金の給付水準底上げに関する修正案について正式合意した斉藤代表(右)ら=27日 国会内
石破茂首相(自民党総裁)と公明党の斉藤鉄夫代表、立憲民主党の野田佳彦代表の3党党首は27日、国会内で会談し、年金制度改革法案を巡って、基礎年金の給付水準底上げ策を将来的に実施する案を正式合意した。公明党の西田実仁幹事長が同席した。
案では、4年後に行われる公的年金の財政検証で基礎年金の給付水準低下が見込まれる場合に、底上げ措置を講じるとしている。その際、厚生年金の給付水準が一時的に下がることへの影響を緩和する対応も取るとしている。
会談後、斉藤代表は記者団に対し「基礎年金の底上げは公明党としても従来、重要性を訴えてきた。3党間で合意できたことは非常に有意義だ」と強調。国民生活に深く関わる年金の法案が「これまで対立し、政争の具になる場合もあった」とした上で「国民の将来の安心につながることについて、与野党が真摯に議論して結論を得る良い例ができた」と語った。
自公立3党は修正案を共同で国会に提出し、審議を進め、週内の衆院通過をめざす。