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コラム「北斗七星」
公明グラフ秋季号で紹介された「ゴッホ展」(10月11日~20年1月13日 東京・上野の森美術館)に出掛けた。テーマは「人生を変えたふたつの出会い」。37年というゴッホの短い人生のうち、画家として活動したのはわずかに10年。静謐の「ハーグ派」と躍動の「印象派」と巡り会い、色彩豊かな独自の画風にたどり着く◆小さな出会いの連続が、一生を変える出来事につながる。わが人生を振り返っても、この年輪が今の自分を形づくったといっても過言ではないだろう◆最近、近くに住む婦人から中学時代の恩師との交流を聞いた。婦人は中学卒業後も連絡を取り続け、成人してからは公明への支援依頼を重ねた。しかし、教員であった恩師の支持政党は革新政党のままだった。それにもめげず、一緒にコンサートに行ったり、地域の公明議員を紹介したりと、地道な対話に心を尽くすなかで恩師は公明支持者に。ゆくゆくは使命を分かち合う生涯の友に、との婦人の決意も頼もしい◆ゴッホが弟・テオに送った手紙には、「偉大な仕事というものは衝動だけででき上がるものではなくて、一連の小さな仕事の積み重なりなのだ」(『ファン・ゴッホ書簡全集』みすず書房)とある◆公明党の「小さな声を、聴く力」の実績も、積み上げた出会いの数々に他ならない。(朗)