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勉強の意欲高まります!
中学校に難聴学級を開設
三重・鈴鹿市
「勉強のモチベーションが上がります!」。三重県鈴鹿市立鈴峰中学校に4月、聞こえの支援を必要とする生徒のための難聴学級が開設され、土屋響君(3年)が笑顔で勉強に励んでいる。
響君には生まれつき中度の難聴がある。3歳から補聴器を着け、専門機関などで聞こえの発達支援を受けてきた。授業時は、教師に専用のマイクを着けてもらい、響君が受信機一体型の補聴器を着けるが、教師の話し方や周囲の音の影響で聞こえにくいことも多い。そのため「1回の授業で10カ所以上分からないときもある」(響君)。授業についていくのが大変だった。
響君の学業を心配した母親の美佐さんは公明党の船間涼子市議に相談。船間市議は市教育委員会に対して同校に難聴学級を開くよう要望したほか、学級の編成について県教育委員会の認可が必要となることから、公明党の今井智広県議と連携して県教委にも働き掛けていた。
難聴学級で学ぶのは、聞こえが大きく関係する国語と英語。7月から数学も始まった。教科の担当教師がマンツーマンで指導する。それ以外の授業は通常学級で受け、時間の空いた教師が授業内容を手書きで同時通訳するなど支援する。
響君は「マンツーマンだと話を理解しやすいし、聞こえにくかった時もすぐ質問できる。勉強しやすくなりました」と喜ぶ。来年は高校受験。「行きたい高校をめざし、がんばります」と意欲満々だ。