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新任党幹部に聞く
合意形成 リード役担う
長期の視点で重要課題を議論
西田実仁 参院会長
――就任の抱負を。
西田実仁参院会長 先の参院選で参院公明党は、非改選議席を加えた勢力が現行の選挙制度で初めて28議席となり、党として過去最高の議席数に並びました。議席占有率でみれば、結党以来の過去最高です。議員一人一人の力を存分に発揮できる環境を整えていくのが私の最大の務めです。一層身を引き締め、団結第一で公約実現に全力を尽くし国民の期待に応えます。
公明党の国政進出は1956年の参院選からです。以来、一貫して福祉と平和を柱に、日本の政治をリードしてきました。その使命と役割を今後も果たし抜いていく決意です。
――当面の課題は。
西田 参院議員の任期は6年と長く、解散がありません。この特徴を生かし、中長期の視点に立って、しっかりと行政を監視していかなければなりません。昨年、参院の行政監視機能を強化するための参院規則が改正され、参院行政監視委員会の議論の活性化を目的に、委員数を5人増やして35人としました。
また、長期的、総合的な視点で重要課題に関する議論を行う独自機関として参院に設けられている調査会の充実などを進め、参院らしさを発揮していきます。
――参院選挙制度の抜本改革も重要課題です。
西田 「1票の格差」を是正すべく、抜本改革の議論を進めていかなければなりません。2018年の通常国会で成立した公職選挙法改正案の採決に当たって公明党は、引き続き抜本改革の議論を進めていくことを明記した付帯決議を提案し、議決しました。これを踏まえ、22年の参院選をめざして熟議を尽くし、与野党の合意形成を主導していく決意です。
【略歴】党広報委員長、同税制調査会長、同埼玉県本部代表。参院議員3期。慶応義塾大学卒。57歳。