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2025年5月2日

コラム「北斗七星」

オランダの画家フェルメールの作品には、『牛乳を注ぐ女』や『真珠の耳飾りの少女』などがあるが、真作は30数点といわれる。その希少性ゆえか、世界の美術界を揺るがした贋作事件があった◆謎多き画家の“空白”を埋める大発見とされた作品を自分が描いたと贋作者が告白したのである。徳島県と高知県の美術館でも最近、未公開作品などと称された絵画の贋作疑惑が発覚した◆時に人間は不確かなものの中にも、自分が見たいものを見たり、信じたいものを信じたりする。ネット上では、真偽不明の動画やメッセージなどの情報が洪水のようにあふれているが、自分の不安や不満を解消してくれそうなものに安易に飛びつけば、誤った判断に陥りかねない◆こうした状況を佐藤卓己・上智大学教授は、内容の「真偽」が問われる「情報社会」ではなく、どのメディアを信じるかの「信疑」が問題になる「情動社会」だと分析。「曖昧で不確かな情報を上手に見過ごす力、…ネガティブリテラシーこそが必要」(2024年11月28日付「毎日」)と指摘している◆政治決戦が近づき、無責任な言論やデマがまことしやかに横行する。決して惑わされぬ確かな見識を培い公明党への支持を広げたい。(祐)

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