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交流深め関係 強固に
党訪中団、劉中連部長と会談
日中友好でアジア繁栄へ
斉藤代表、竹谷代行、平林氏
【北京22日=塚田慎一】公明党訪中団の斉藤鉄夫代表は22日午後、羽田空港を出発し、北京に到着した。竹谷とし子代表代行、平林晃国際局次長(衆院議員)が同行した。党訪中団の派遣は2023年11月以来で、斉藤代表就任以来初めて。
劉中連部長(中央左)と握手を交わす斉藤代表(同右)と竹谷代表代行(右端)、平林氏=22日 北京市内(撮影・塚田慎一)
今回の訪中は経済、外交などの分野について意見を交わし、相互交流を深め、関係を強化することが狙い。斉藤代表は中国側の要人会談に臨む予定で、石破茂首相の習近平国家主席に宛てた親書を持参している。
斉藤代表は同日夜、北京市内で中国共産党中央対外連絡部(中連部)の劉建超部長と会談した。
席上、斉藤代表は党訪中団の派遣に対する中連部の協力に謝意を表明し「公明党は、1964年の結党以来、中国との友好を一貫して推進してきた。両国が仲良くしていくことがアジアの平和、繁栄につながる」と力説した。
その上で、昨年11月に石破首相と習国家主席が会談し、今年1月にも日中与党交流協議会が6年3カ月ぶりに再開したことに触れ、「日中のつながりを深めていく機運が増している」と強調。一方、両国間に懸案や課題があることを指摘し、「今回の訪中を通して日本国民の懸念を伝え、率直に意見交換したい。信頼を増す土壌を醸成していくことにつなげ、中国とさらなる友好関係を築きたい」と語った。
劉氏は公明党の訪中を歓迎し、「公明党は、日本政界において古い友人であり、中日国交正常化への実現のために歴史的に貢献してきた。連立与党でも中日関係の前進の先頭に立っている」と強調した。