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2025年4月15日

平和への潮流 創出を

国際協調、日本主導で 
公明ビジョン策定に期待 
中満国連事務次長、党会合で講演

中満氏の講演を聴く党委員会=14日 党本部

公明党平和創出ビジョン策定委員会(委員長=谷合正明参院会長)は14日、党本部で会合を開き、オンラインで国連の中満泉事務次長(軍縮担当上級代表)から「これからの外交と安全保障」と題した講演を聴いた。

冒頭、公明党の斉藤鉄夫代表は、平和創出ビジョンの柱の一つである核廃絶に触れ「核廃絶は遠い夢ではない。政治のリーダーシップと国際社会の協調によって必ず実現できるとの信念で取り組んでいく」と力説した。

谷合委員長は「戦後80年」の節目に同ビジョンを打ち出す意義について「軍拡競争への回帰を防ぎ、対立を超えて協調への潮流を生み出していきたい」と訴えた。

公明党が平和創出ビジョンを策定することについて中満氏は「国際秩序が大きく変動している重要な時期に平和創出ビジョンを発表するのは意義の深いことだ」と評価し、期待を寄せた。

講演で中満氏は、現在の国際情勢について、二極構造から多極構造へと変化していると指摘。「複雑な構造の中で、国家間の信頼を醸成していくメカニズムが立ち上がっていない」と述べた。

国際協調主義が衰退している中での国連の役割については「国際社会の一致協力した活動を通じて国連を変革し、強化していく行動が今こそ必要だ」と力説し、具体的な取り組みを紹介した。

平和への潮流の創出に向け、日本が果たすべき役割については「日本は『人間の安全保障』という概念を長く提唱する中で、規範的な意味でのリーダーシップを確立してきた」と強調。「平和国家として歩み、勝ち得てきた信頼感は重要な外交アセット(財産)だ」として、国際的な信頼醸成や大国間の橋渡しに生かしていく重要性を訴えた。

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