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“国会議員リポート” 現場第一が開く山林火災支援
参院会長 谷合正明
避難所の三陸公民館で漁師らから窮状を聴いた筆者(右から2人目)=3月3日 岩手・大船渡市
2月26日午後4時、携帯電話から岩手県大船渡市綾里に住む漁師の緊迫した声が響きました。「山の火の手が迫っている。助けてほしい」。東日本大震災に伴い岩手県の復興支援を続ける中で知り合った彼の叫びに、私は即座に内閣府防災へ連絡し、消防・自衛隊の体制強化を要請。翌27日、斉藤鉄夫代表に山林火災の窮状を訴え、政府への万全な対応を求めました。
3月2日には地元岡山県から岩手県一関市へ。JR一ノ関駅から1人でレンタカーを運転し大船渡市に入ると、煙と炎が広がる山々にがくぜんとしました。翌3日に公明市議と避難所を訪れ、連絡をいただいた漁師と合流。避難生活の先行きが見通せない中、住民の方々が「早く火を消してほしい」「家に戻りたい」と矢継ぎ早に訴える声が胸を刺しました。
同6日の参院予算委員会で現地の声を首相に訴え、激甚災害の指定や被災者生活再建支援法の適用の答弁を引き出すと、国会中継を見た漁師らから喜びの声が届きました。
鎮火宣言に至ったものの、今後は生活や農林水産業の再建支援が不可欠です。岡山県など各地で相次いだ山林火災も含め、現場第一を貫き、被災者の心のひだに寄り添う支援に徹し抜きます。