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2019年9月25日

全国初の入島料を導入

貴重な景観を次世代へ 
任意で300円、観光客の協力を得る 
沖縄・竹富島

沖縄県内屈指の観光地である竹富島(竹富町=同島を含む大小16の島々で構成)では9月から、入域料(通称、入島料)として観光客らから1人300円の支払いを任意で求めている。地域自然資産法に基づく全国初の取り組みで、町は島内の貴重な自然の保護に活用する方針。昔ながらの町並みが残る島内を歩いた。

観光客を乗せて島内の集落を歩いて回る水牛車

「ザッ、ザッ、ザッ」。白砂の道をゆっくりと歩く水牛車に揺られながら、観光客が赤瓦の屋根の家々やサンゴの石垣など伝統的な町並みの景観を楽しむ。

石垣島(同県石垣市)内の石垣港離島ターミナルからフェリーで10分ほどで到着する竹富島。現在、同島を訪れる観光客は年間で50万人を超える。国の重要伝統的建造物群保存地区にも指定されている。だが、近年は、観光客の増加が続く影響で島内で処理するごみが増え続けるなど、島の景観の荒廃が懸念されている。

今回、竹富島で導入された任意の入島料チケットは、同ターミナルと竹富港ターミナルに設置された券売機で購入できる。竹富町民や同島内へ通勤する人などの購入は求めていない。

導入のきっかけは、公民館役員らで構成する「竹富島地域自然資産協議会」が、2017年9月に設置されたことだ。協議会は、学識経験者らの意見を踏まえ、自然環境の保全を目的に、自治体による入島料の収受を認めた地域自然資産法(15年施行)に着目した。

議論を重ねた協議会は今年8月、1人300円の入島料を海浜清掃や、サンゴの保全に充てることなどを盛り込んだ地域計画を策定。計画について、西大舛髙旬町長は「大切な自然を次世代に引き継ぐため、観光客の協力を得ていきたい」と強調している。

長野県から竹富島を訪れた50代女性は「島内は貴重な景観ばかりで必要な取り組みだと思う」と述べていた。町政策推進課によると入島料の発券状況は、2339枚で累計販売額は約70万円(17日現在)。町は、将来的に年間約6000万円の徴収を見込んでいる。

公明、町内全域での実施めざす

入島料の券売機を視察する(右から)河野氏と三盛、平良、石垣の各議員

公明党沖縄方面副本部長の河野義博参院議員は先ごろ、石垣港離島ターミナルを訪れ、入島料事業について平良秀之、石垣達也の両石垣市議と三盛克美・竹富町議と意見を交わした。

三盛議員は、16年の12月議会で自然環境保護の観点から町内を訪れる観光客らに協力金を募る事業の実施を提案していた。同議員は「町内の西表島は世界自然遺産の登録をめざしている。同島をはじめ町内全域での入島料の導入を推進したい」と意欲を示している。

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