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2025年3月14日

コラム「北斗七星」

大人になると、子どもの頃より時間がたつのが速く感じられるのは、なぜ? 「時間学」の研究者、一川誠・千葉大学教授によると、「体験される出来事の数」が関係している(一川氏著『仕事の量も期日も変えられないけど、〔体感時間〕は変えられる』)◆子どもは、食事一つとっても、「牛乳をこぼして親に叱られた」「スパゲティをフォークにくるくる巻き付けて遊んだ」など、毎日が新しい体験の連続で、こうした体験が増えるほど、時間は長く感じられる。大人はただ「食事した」とひとまとめの出来事にしてしまい、時間が短く感じられるのだと◆また、毎日が淡々と続き「均質化」されるほど、時間は記憶に残らず「あっという間だった」となりやすい。休日などに時間感覚をできるだけ長く味わうには、普段得られない体験をすることだという◆まず思いつくのは、最近会っていない友人や知人のもとへ出かけることか。両親や旧友など「大切に思う相手と過ごす時間が足りない」と感じている日本人が約8割との調査結果も(『セイコー時間白書2019』)◆東京都議選の投票日まで、あと100日。直後には参院選が控える。均質な毎日では、この期間が「あっという間」に過ぎてしまう。(三)

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