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ペット避難、安心して
動物専門学校と協定結ぶ
東京・墨田区
災害時の円滑なペット避難に向け、東京都墨田区は区内にある動物専門学校と連携協定を結び、避難所における区のマニュアルも改訂し、飼い主らに安心を広げている。推進した公明党墨田総支部のメンバーはこのほど、避難所として使用される学校施設を視察。総支部長の加藤まさゆき都議(都議選予定候補=同区)らは住民と懇談し、対策の前進を喜び合った。
■災害時に施設開放、物資提供へ
区が専門学校日本動物21と締結したのは、「災害時における愛玩動物・飼い主の支援活動に関する協定」。主な内容は、①飼い主とペットが同一の空間で生活する「同伴避難所」として学校施設を開放②飼育管理に必要なケージや物資、獣医療器具などの提供――の2点だ。
災害時の避難所においては、衛生面やアレルギーの問題などから同伴避難が難しく、飼い主とペットが別々の場所で生活する同行避難までになるのが一般的。大切な家族の一員であるペットと一緒に過ごしたいとのニーズがあった。
今回、区が連携協定を交わした日本動物21は、獣医師による治療をサポートする愛玩動物看護師やトリマー、ドッグトレーナーをめざす学生約280人が通う専門校。ペットフードやしつけ用の道具、遊具なども揃い、ペットが健康的に過ごせる環境が整っている。
災害時に開放する2、3階はどちらも約160平方メートルで、飼い主1人と犬1匹の換算では、計100組が身を寄せられる。このうち3階の実習室には、小型犬から大型犬まで対応したシャンプー台も完備。清潔に保つためのケアをすることで、臭いやノミ・ダニの発生防止につなげられる。
女子学生は「災害の時、弱ってしまう動物の助けになれたらうれしい」と話す。早川公善校長も「ペットを飼う区民や地域に貢献していきたい」と強調する。
■マニュアル改訂で備え明確化も
災害時にペット同伴避難の施設となる学校を視察する区議会公明党
公明が対策リード
専門学校などへの同伴避難に向けては、区議会公明党(羽田福代幹事長)が2019年6月定例会で提案。23年2月の予算特別委員会では加納進議員が取り上げ、協定締結につなげた。
同委員会で加納議員は、「避難所におけるペットの救護に関するマニュアル」の改訂に向け、住民アンケートの実施も主張。災害に備えたしつけや避難時の必要備品、取るべき行動などを詳しくまとめた内容への改訂を後押しした。
区内で犬と暮らす深澤千夏さんは「ペットと一緒に避難できる選択肢が増えてうれしい」と安堵の表情を浮かべる。加藤都議と加納議員は「ペットを飼う人も、飼わない人も避難所生活を快適に送れるよう、防災対策をさらに進めていく」と決意している。










