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2019年9月12日

伝統工芸 後世に末永く

専門家派遣し新商品開発 
絞り染め カバンなど販売に手応え 
愛知県

新商品の誕生を喜ぶ佐藤さん(左)と懇談する岡県議

愛知県は、伝統的工芸品(国指定)を生産する産地の企業を対象に、商品が売れる仕組みをつくるマーケティングの専門家を派遣する「伝統工芸産業ブラッシュアップ事業」を昨年度から展開し、新商品開発などで産地活性化に実績を上げている。

この事業は、販路開拓に意欲のある企業を毎年度2社支援する。専門家が企業を7回以上訪問し、伝統工芸にちなんだ新商品の開発などを推進する。

昨年度は、名古屋市緑区で「有松・鳴海絞り」を製造・販売する企業と、名古屋市中区で仏具を販売する企業が選ばれた。今年3月には、企業が成果を発表する報告会を開催。報告会後には交流会を開き、関連企業間の交流を促した。今年度は、筆を生産する豊橋市の企業などが支援を受けている。

このうち、有松・鳴海絞りは400年以上の歴史を誇る絞り染めで、国が指定する伝統的工芸品の一つ。支援を受けた製造・販売企業は、男性向けの新商品を生み出した。

職人の佐藤貴広さんは皮に染料を染み込ませる独特の製法で財布、名刺入れ、カバンなどを10年以上作ってきた。美しい模様の絞り製品は観光客などに人気だったが、女性向けの商品が多いことなどから客の約9割は女性で、男性へのアピールが課題だった。佐藤さんは昨春、伝統工芸産業の振興に尽力する公明党の岡明彦県議から、この事業を紹介され、同業者と手を組んで応募した。

派遣された専門家とは約10回のミーティングを重ねた。その結果、今年2月、絞りの美しい柄があるカバン3種類と、ジャケット、シャツが誕生し、販売を開始した。5月には、東京で出張販売。佐藤さんは男性から好評だったと言い、「『有松・鳴海絞りを、男女問わず多くの人の手元に』との願いが、岡さんのおかげで前に進みました。本当に感謝している」と話していた。

産業振興へ公明後押し

岡県議は、伝統工芸を末永く後世に残すための施策を県に求めてきた。2017年11月の県議会一般会計・特別会計決算特別委員会では、後継者不足が著しい有松・鳴海絞りなど伝統的工芸品産業振興について予算の増額などを要望。翌月の県議会定例会では、伝統的工芸品の文化的・芸術的価値を新たな産業振興に結び付ける取り組みを求めていた。

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