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2019年9月10日

コラム「北斗七星」

本紙に連載中の澤田瞳子さんの小説『月ぞ流るる』は、スタートから3カ月目に入った。物語は予想もしなかった方向へ大きく動き出す。平安時代の女性の姿もいきいきと描かれ、毎日の展開が待ち遠しい◆そして連載に花を添えているのが、中川学さんが担当する挿絵だ。「現代的なタッチで描かれた絵巻物を見ているよう」など、読者からも多くの感想が寄せられている◆実は中川さんは、イラストレーターとして活躍する傍ら、寺の住職も務めている。京都・三条大橋のたもと、木屋町通に面した場所に中川さんの住む瑞泉寺がある◆寺の創建には今から400年前の悲しい出来事がかかわっている。秀吉の甥で関白だった秀次が、謀反の疑いをかけられ高野山で切腹。連座して秀次の側室や子どもなど一族39人も三条河原で無残に処刑された。後に京都の豪商・角倉了以が、秀次一族を弔うために建てたのが瑞泉寺だ◆周辺には他にも、信長が非業の死を遂げた本能寺や、新選組が勤王の志士を襲撃した池田屋、龍馬が暗殺された近江屋など、歴史の舞台となった旧跡が数多く存在する。しかし、そこでどれだけの血が流され、どれだけの人が悲しみに暮れたかを思うと、胸に迫るものがある◆人々が互いの不信と争いを乗り越えられる時代が来ることを心から願った。(千)

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