公明党トップ / ニュース / p39647

ニュース

2019年9月4日

荒尾干潟の保全めざす

九州初 待望の「水鳥・湿地センター」 
学習や魅力発信の拠点に 
生物の観察や解説展示も 
熊本・荒尾市

有明海に面し、ラムサール条約に登録されている荒尾干潟の保全に向けて、熊本県荒尾市にこのほど、環境学習や干潟の魅力を発信する上での拠点となる「荒尾干潟水鳥・湿地センター」がオープンした。水鳥・湿地センターの設置は、全国11カ所目で九州では初めて。センター整備の実現には、市民や関係団体から相談を受けた地元の公明議員と国会議員が連携した粘り強い推進があった。

「センターを拠点に干潟の保全意識の高まりに期待したい」。記念式典であいさつに立った浅田敏彦市長は、こう述べた。

荒尾干潟水鳥・湿地センターは2階建て。1階には、荒尾干潟に生息する生物を観察できるコーナーのほか、干潟を解説するパネルが展示されている。

さらには食育のため、干潟の魚介類を調理する「体験キッチン」が設置されているのも特長。これは全国に11カ所ある水鳥・湿地センターの中では初めての取り組みだ。このほか2階には、展望スペースや学習室も整備されている。

有明海は福岡、佐賀、長崎、熊本各県に面する九州最大の湾。国内の干潟の約40%(1656ヘクタール)を有明海が占める。

多様な生物が生息し、子ども連れの家族でにぎわう荒尾干潟

有明海の中央東部に位置する荒尾干潟には、ムツゴロウやシオマネキのほか、アナジャコ(マジャク)、タイラギなどの甲殻類や貝類が数多く生息するなど生物相が豊富。こうしたことから、シギやチドリ類をはじめ、絶滅危惧種のクロツラヘラサギなどの渡り鳥が、秋から春にかけて飛来する中継地や越冬地としても知られる。

同干潟は2012年7月、国際的に重要な湿地と、そこに生息する動物などを保全する「ラムサール条約」に有明海の干潟の中で初めて登録された。

一方で、水質の悪化による赤潮の発生などに伴う生物の減少が問題となっている。そのため、市民から、環境保全に向けた普及啓発の拠点を整備するよう求める声が上がっていた。

荒尾干潟水鳥・湿地センターを視察する(右から)中野、俣川両市議と江田氏

公明議員が連携し整備を推進

公明党は12年5月、俣川勝範市議が百田勝義市議(当時)と共に荒尾干潟を視察。市内に住む日本野鳥の会のメンバーから魅力を発信する拠点整備の要望を受けた。これを受けて俣川市議は、江田康幸衆院議員と連携。江田氏は国会で粘り強く拠点整備を働き掛け、16年4月、環境省によるセンターの整備が決定し、完成後の運営には市が携わることになった。

記念式典に出席した江田氏と俣川、中野美智子の両市議はセンター内を視察。環境省九州地方環境事務所の岡本光之所長は「環境学習の一環で、修学旅行など教育旅行を受け入れたい」と語った。

江田氏は「センターの完成は市民の熱意と希望のたまもの。センターを拠点に、市民と共に、荒尾干潟の環境保全に向けた取り組みを、さらに前に進めていきたい」と意気込みを述べた。

公明新聞のお申し込み

公明新聞は、激しく移り変わる社会・政治の動きを的確にとらえ、読者の目線でわかりやすく伝えてまいります。

定期購読はこちらから

ソーシャルメディア