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2019年8月29日

災害をバーチャル・リアリティー(VR)で疑似体験

高層マンション、木密地域 
区独自にコンテンツ開発 
土地柄踏まえ 防災意識の向上に一役 
東京・品川区

防災体験VRを利用する伊澤さん親子を見守る区議会公明党のメンバー

東京都品川区は、発生が想定される首都直下地震などの大規模地震に備え、地域の状況に応じた避難を学べるよう「しながわ防災体験館」にあるVR(バーチャル・リアリティー=仮想現実)コーナーに、区が独自に開発した二つのコンテンツを今年3月から取り入れ、好評を博している。

防災体験館のVRコーナーに導入されたのは、高層マンション室内での震度7の長周期地震動を体験できる「マンション編」と、木造住宅密集(木密)地域で起きた震度6強の地震発生直後の避難を体験できる「避難編」の二つのコンテンツ。

13歳以上を対象とするマンション編は、大きく、長く揺れる長周期地震動による高層マンションの室内で、家具が倒れてくるVRなどが体験できる。その後、部屋を見渡しながら家具に転倒防止器具を取り付けたり、キッチンで出火した際にすぐ消火できるよう消火器を用意したりなど、地震発生前にあらかじめ改善しておくべき6カ所を探していく。

全年齢対象の避難編は、木密地域で起こりやすい火災や木造家屋の倒壊、建物の窓ガラスが割れて降ってくるなどの危険を避けながら、避難場所をめざす。

VRのデータは、区が管理しており、防災体験館だけでなく、防災訓練、防災講演の出張体験コーナーなどでも利用できる。

VRを体験した区内在住の伊澤敏子さんは3児の母。「子どもたちを守るためにも家具の転倒を防ぐなど事前の対策に努めようと思った」と語っていた。一緒に体験した次女の小学5年生・知秋さんは「いつ地震が起こるか分からないけれど、日頃から気を付けたい」と感想を述べていた。

区防災課の中島秀介課長は、品川区の土地柄として高層マンションが立ち並ぶ地域がある一方で木造住宅の密集地も多いため、地域によって避難や防災対策に違いがあるとして、「防災体験VRを幅広い世代に体験してもらい、防災意識の向上につなげていきたい」と述べている。

区議会公明党(若林広毅幹事長)は、議会質問などを通じて、地域防災力、防災意識の向上のため、品川区の土地柄に合った訓練ができるかなど、防災体験VRを含む防災体験館の充実を訴えていた。若林幹事長は「区民の命を守るため、さまざまな取り組みを通して、防災減災に努めていきたい」と強調している。

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