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2019年8月28日

「復興道路」全線開通へ

20年度末 三陸沿岸道など計550キロ 
公明、整備を強く後押し

東日本大震災の被災地を通る東北4県(青森、岩手、宮城、福島)の「復興道路」と「復興支援道路」の計約550キロが、2020年度末までに全線開通する見通しとなった。被災地復興をけん引するプロジェクトとして国が整備を進めてきた両道路が「復興・創生期間」内に完成することで、さらなる復興加速に期待が高まっている。

国土交通省は今月8日、両道路でこれまで未定だった5区間計47キロの開通時期を20年度末と発表した。この5区間は▽岩手県の三陸沿岸道路(普代―久慈)25キロ▽同(田野畑南―尾肝要)6キロ▽岩手県の宮古盛岡横断道路(平津戸・岩井―松草)7キロ▽宮城県の三陸沿岸道路(気仙沼―唐桑南)7キロ▽福島県の相馬福島道路(霊山―福島)2キロ――。

石井啓一国交相(公明党)は同日の記者会見で、全線開通の意義について、「地域のにぎわいや、なりわいの再生、震災からの復興を力強く後押しするものだ」と強調した。

「復興道路」は、三陸沿岸地域を南北に結ぶ三陸沿岸道路(青森県八戸市~仙台市)のこと。全線開通すれば、八戸―仙台港北間(359キロ)の所要時間は震災前より3時間10分も早い4時間25分と試算されている。「復興支援道路」は、三陸沿岸と内陸部東西を結ぶ「宮古盛岡横断道路」「東北横断道路(釜石花巻道路)」「相馬福島道路」の3路線計191キロ。現時点で全体の72%、397キロが完成している。

“命の道路”として防災、医療に貢献

被災した三陸沿岸の交通網強化は、災害時の避難路など防災力を高めるとともに、企業立地の促進や水産業・畜産業などの振興につながる。また、地域へのアクセス向上による周遊型観光の活性化も期待される。

“命の道路”として医療面での貢献も大きい。宮城県気仙沼市から3次救急医療機関である石巻赤十字病院(同石巻市)への搬送時間は、震災前は国道経由で約100分だったが、復興道路が開通すれば4割短縮され60分になる。

公明党は復興道路・復興支援道路について、東日本大震災の発災当初から整備状況を調査し、被災地の声を聞き、国に早期開通を求め続けてきた。今月5日に安倍晋三首相に手渡した自民党と公明党の東日本大震災復興加速化本部の第8次提言でも、「復興道路・復興支援道路の全線開通」を強く求めていた。

観光振興に期待大きい

東北観光推進機構専務理事、推進本部長 紺野純一氏

20年度末までに復興道路と復興支援道路が全線開通することは、東北の観光振興に大変にありがたいことです。必ずや、被災地の復興加速に大きな役割を果たします。

観光振興にとって、移動時間の短縮はとても大切です。特に三陸沿岸は、交通の便が良くない地域も少なくありません。例えば陸中海岸(現・三陸復興国立公園)は、三陸沿岸道路の開通で高速道路と直結され、車や観光バスの利便性は格段に高くなります。

被災地へのインバウンド(訪日外国人旅行者)誘客は、これからの大きな課題です。この機会を生かし、さらに復興が進むことを期待します。

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