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協議重ね、より良い予算に
岡本政調会長、合意形成へ誠意尽くす
公明党の岡本三成政務調査会長は5日、国会内で記者会見し、「年収の壁」対策や教育のあり方などを巡って自民、公明の与党両党と野党との間で行われている協議の状況を報告し、2025年度予算案について「(各党の意見も聴いて)より良い予算にしていく形を実現したい」と力説した。発言の大要は次の通り。
■"年収の壁" 「178万円」は重い約束
【年収の壁対策】
一、(所得税が課され始める年収「103万円の壁」の引き上げを巡る与党と国民民主党との協議で)私から「昨年、3党の幹事長が合意した『178万円をめざす』ということは大変重い約束だ。その第一歩となる今年に、期待値とあまりにも違ってはいけない」と申し上げた。税なのでロジック(論理)が必要だが、財源も確認しながら、政調会長レベルでも税制調査会長の背中を押すような形で、議論の合意点をめざしたい。
一、(国民民主が憲法の生存権を根拠に、生活保護費を参考にして156万円以上への引き上げに言及していることについては)検討するべきロジックの一つだと思う。
■"教育無償化" 質向上、多様性も担保
【教育無償化】
一、(教育のあり方に関する与党と日本維新の会との協議について)高校授業料の無償化は所得制限を外していきたいが、結果的に質が担保できなかったり、多様性が制限されたりすることがあってはいけない。当事者に喜んでいただけるよう、(3党の実務者協議でも)全国知事会や大学教員などから話を聴いている。スピード感を持って、より良いものをつくり上げたい。
【予算成立に向けて】
一、立憲民主党も含めて、全ての野党に賛成してもらえるような予算のゴールをめざしたい。(特定の野党と協議して)後は予算が通りそうだからどうでもいいという態度ではなく、誠実に、野党と対話していきたい。