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農業振興の担い手育成
雇用就農に特化した学校視察
福島・南相馬市で角田、佐々木(ま)氏ら
農林水産業キャラバン
公明党農林水産部会の角田秀穂部会長(衆院議員)は5日、全国各地の農林水産業の現場を調査し政策立案に生かす「農林水産業キャラバン」の一環として、福島県南相馬市にある「みらい農業学校」を訪れ、地域の農業振興に向けた新たな担い手育成などを巡り、関係者と意見を交わした。庄子賢一衆院議員、佐々木まさふみ党青年局次長(参院選予定候補=比例区)のほか、真山祐一・福島県議、志賀稔宗・南相馬市議、高橋利宗・相馬市議が同行した。
経営・先端技術など習得
みらい農業学校を視察する角田(右から5人目)、佐々木(ま)(同3人目)両氏ら=5日 福島・南相馬市
2024年4月に開校した同校は、農地を活用する技術などを提供している株式会社マイファームが市から業務委託を受けて運営。1期生は全国から20~50代の計15人が在籍しており、専任講師らの指導の下、野菜の栽培方法や機械の操作など先端技術の基礎的な知識や経営に必要なノウハウなどを1年間で習得する。
特徴としては、卒業後に市内の農業法人に就職することを前提とした雇用就農に特化しており、24年度の受講生の約5割の進路先が市内の農業法人となっている。
一行は、マイファームの担当者の案内で、施設の概要などについて説明を受けた後、現在在籍する受講生と懇談。栃木県から移住してきた受講生は、「農業に興味があり、一から学べると知って入学した。法人への就職も決まり、今後は地域の農業を盛り上げたい」と意欲を語った。
また、雇用先となる株式会社大地のめぐみの南原裕之取締役部長とも意見交換した。この中で、南原取締役部長は、「農業の基礎的な知識や技術を教えてくれるみらい農業学校の存在は、受け入れる農業法人としてもありがたい」と期待を寄せた。
視察を終えた角田氏は「農業の担い手不足解消に向けた重要な取り組みだ。情熱を持って農業に取り組めるよう、受講生の生活費の補助など、より一層の支援の充実を後押ししていきたい」と語った。