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2025年2月6日

コラム「北斗七星」

徳島県の中山間地域にある神山町は、“地方創生の聖地”といわれる。2004年に光ファイバー網が全戸に整備され、IT関連企業のサテライトオフィスなどが相次いで進出。地域活性化の成功例となったが、23年に開校した「神山まるごと高専」が今また注目を集めている◆約20年ぶりに新設された私立の全寮制高専。卒業生の4割が起業することを目標に掲げ、全国から集まった学生たちが必要なテクノロジーの知識や起業家精神を学んでいる◆校長を務める経済産業省の元官僚、五十棲浩二氏は母校の中高一貫校で7年間勤務したことも。授業を聞いてノートを取るだけでなく、勉強していることと世の中の物事をつなげて考える探求学習に力を注いだ◆同高専では、第一線で活躍するクリエーターと学生が、放課後に語り合う場などを大切にしている。同氏は、授業のトレーニングが放課後の実践に結び付き、学生たちが勝手に学んでいくようになるのが理想だという◆3年後には第1期生が卒業する。同町での起業などで新たな仕事が生まれれば、未来のシリコンバレーにもつながっていくだろう。次代に活躍する起業家を育むための実践的な教育が、どう花開いていくか。期待したい。(祐)

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