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農水省、新たな仕組み検討
高橋(み)氏の提案受け
政府備蓄米を機動的に活用する新たな仕組みについては、公明党の高橋みつお参院議員(参院選予定候補=兵庫選挙区)が政府に提案し、実現に向けた道を開いてきた。
高橋氏が農林水産大臣政務官時代、コメ品不足問題を受けて、2024年9月、政府備蓄米の適切な運用と機動的な代替制度の構築を、再発防止策の私案として農水省内で提案。さらに、24年12月19日の参院農水委員会でも「令和の米騒動は、端境期の特殊事情による問題だと片付けるべきではない」として、コメの需給ひっ迫の兆候を察知したら、備蓄米を民間在庫に貸し出す新たな仕組みを提示し、省内で議論するよう求めていた。
公明党も、高橋氏の主張を受け、24年11月7日、政府に申し入れた総合経済対策に向けた提言で、コメ不足の再発防止策として、不況時でない不足時にも需給ひっ迫に対応可能な新たな仕組みを検討するよう要請していた。
こうした提案を受け、農水省は25年1月31日、食料・農業・農村政策審議会(農水相の諮問機関)食糧部会を開き、コメの円滑な流通に支障が生じた場合、買い戻しを条件に集荷業者へ売り渡す政府備蓄米の新たな仕組みを提示し、了承された。