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地域に貢献!グループ紹介
太陽クラブ(宮城・多賀城市)
公明党員らの有志によるボランティアグループが各地で活発に活動し、地域に貢献しています。今回は、宮城県多賀城市の「太陽クラブ」を紹介します。
県道沿いの清掃続ける 亡き前代表の思いを受け継いで
宮城県多賀城市で活動する公明党多賀城東支部(支部長=斉藤裕子市議)の党員をはじめとするメンバーでつくる「太陽クラブ」(庄子良子代表)は、2001年から地域の清掃活動を続けています。
冬季期間を除いて月1回、早朝午前6時に集合。同市内を通る県道塩釜七ケ浜多賀城線の1.5キロメートルにわたる区間のごみを拾い集めています。今月1日に行われた活動では、空き缶や食べ物の容器、たばこの吸い殻などを収集しました。時には、粗大ごみが放置されていることもあるそうです。
斉藤支部長(右)、伊藤和博県議(左)に県からの表彰受賞を報告する故・佐藤前代表=2019年11月
太陽クラブの活動は、昨年8月に亡くなった前代表の佐藤重太郎さんが一人で始めたボランティアに、その淵源があります。庄子代表は、「とても面倒見が良く、党員として地域に貢献したいという思いが強い方でした」と振り返ります。
佐藤さんが長年続けていた清掃活動に一人、また一人と賛同者が広がり、05年には「太陽クラブ」との名称に。県が管理する道路の美化運動「みやぎスマイルロード・プログラム」のサポーターとして認定されました。県道には、太陽クラブが清掃を行っていることを示す表示板が設置されています。
大震災を乗り越え活動
道路協会、県から表彰も
11年の東日本大震災で、多賀城市は大きな被害に直面。市の面積の3分の1に当たる約662ヘクタールが浸水し、1万1800世帯余りで住宅の被害がありました。太陽クラブのメンバーも多くが自宅を流されるなどの被害を受けました。佐藤さんも被災し、自宅1階に住めなくなりましたが、「地域のために」との一心で発災3カ月後に数人で活動を再開させました。
太陽クラブは長年の活動が評価され、県から2度にわたり感謝状が手渡されたほか、今年8月には公益社団法人日本道路協会から「福祉の増進に多大の貢献」があったとして、表彰を受けました。11月に行われた党支部会で庄子代表がこのことを報告すると、大きな喜びが広がりました。メンバーの坂口将和さんは、「幼い頃にお世話になった佐藤さんに恩を返す思いで活動に参加し始めました。体が続く限り続けたい」と話していました。
毎回の活動には斉藤市議も参加。地域の声を聞き取り、安全を守る実績も生まれています。庄子代表は「ボランティアをしていることで普段、道を歩いているときもごみに気が付き、きれいにするようになりました。小さな取り組みですが、今後も地域のために頑張ります」と語っていました。