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2025年1月9日

リトルベビーハンドブック

低出生体重児の成長記録 
全都道府県で運用実現へ 
公明のネットワークで推進

全国各地で作製されたリトルベビーハンドブック

早産などで低体重で生まれた赤ちゃんの発達・成長を記録できる「リトルベビーハンドブック」が、今年度末までに全都道府県で運用されることになった。「リトルベビーサークル全国ネットワーク」(小林さとみ代表)など関係4団体は8日、都内で全国展開を祝う会を開催。公明党の河西宏一衆院議員が出席し、議員ネットワークを生かして普及を後押ししてきた取り組みを強調した。

日本では、体重が2500グラム未満で生まれてくる低出生体重児の割合が約10人に1人に上るといわれている。一般的な母子健康手帳の場合、赤ちゃんの体重が1キロ以上からしか記録できないため、親が子どもの成長を実感できず、不安を感じて落ち込むケースも多い。

こうした実態を踏まえ、ハンドブックは低出生体重児を出産した母親らが考案し、2011年に静岡県で誕生。18年には全国で初めて自治体と市民団体が共同で作製し、当事者の声を反映して0グラムから始まる発育曲線や“先輩ママ”からのメッセージなどを記載した。徐々に全国へ広がり、今年度中に全国での運用が実現する。

祝う会では日本WHO協会の中村安秀理事長が全国展開の意義について「誰も取り残さない社会のあり方を象徴する取り組みだ」と強調。「低出生体重児の家族が抱える孤立感や不安を解消し、地域全体で成長を支える体制づくりのモデルケースにもなる」と語った。

国際母子手帳委員会の板東あけみ事務局長は、ハンドブックの発育に関する記述について「この項目ができるか、できないか」という回答形式ではなく「いつできるようになったか」という形になっていると指摘。「子どもの小さな変化を見つけて喜びにしていくツールとなる」と話した。

祝う会で河西氏があいさつ

河西氏はハンドブックの作製について、当事者の声を受けて「国と地方の公明議員が連携を取りながら各議会で導入を推進してきた」と力説。今後も全ての親が安心して子育てできるよう取り組む決意を訴えた。

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