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鉾田ビクトリーロード いつまでも美しく
党創立者が通った思い出の道
清掃を続けて25年
茨城・鉾田市の党員グループ「HOKOTA[夢]俱楽部」
茨城県鉾田市に「鉾田ビクトリーロード」と命名された一本の道がある。延長約1.5キロ。かつて、公明党創立者の池田大作・創価学会第3代会長が通った思い出の道だ。地元の公明党員、支持者が四半世紀にわたって、美しい景観を守り続けてきた。党創立者に誓った「愛する郷土の発展に尽くす」との約束を胸に。
茨城県鉾田市の党員らで活動する「HOKOTA[夢]俱楽部」(青野正男代表)は今年10月で結成25周年を迎えた。市役所前の県道2号(水戸鉾田線)の美化活動を年4回実施。午前7時から1時間程度、朝日を浴びながら、地域のために清々しい汗を流す。
この道路は、[夢]俱楽部にとって特別な意味がある。1982年2月11日、党創立者が合併前の旧鉾田町を訪問。「鉾田はいい所だ。いい人がいる。発展できる」。党員、支持者はかけがえのない出会いを心に刻んだ。
党創立者が通った思い出の道をいつでもきれいにしたい――。党員有志で同俱楽部を結成し、美化活動を99年10月にスタートさせた。当初は15人程度で月2回のペースで実施し、背丈より高い雑草を鎌で刈り取って、沿道の植木をきれいにカット。缶やペットボトルなどのごみも回収してきた。
活動が軌道に乗ると同俱楽部は、県に代わって道路清掃を担う「道路里親制度」に申請。2001年5月、同制度で県内第1号となる“里親”に認定され、「鉾田ビクトリーロード」と愛称が決定した。
国、県、市から感謝状も
地域に根差した地道な活動は、次第に周囲から評価を集めるように。「ビクトリーロード」は「鉾田の顔」として市民にも親しまれ、04年には県知事から表彰状、09年には国土交通相から感謝状が贈呈された。また、コロナ禍の21年には、市長から感謝状が寄せられている。
同俱楽部の美化活動は、開始から四半世紀。最近は、30代、40代の若手の党員らも参加するように。「ビクトリーロードを守り抜き、これまで築き上げてきた公明党への信頼と、党創立者との誓いを次代に継承していきたい」。青野代表は、未来につながる轍の先を見つめていた。