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この人に聞く 公明党の政務官
生産者の所得向上支援
農林水産大臣政務官 庄子賢一 衆院議員
――就任の抱負は。
食料を取り巻く環境は、気候変動による不作や担い手減少など厳しさを増しています。安定供給へ、生産者の所得向上につながる施策を進め、持続可能な農林水産業の礎を築く決意です。
――農林水産業の課題解決に向けては。
日本は肥料や飼料の多くを海外からの輸入に頼っています。そのため、為替などの影響を受けやすく、生産コスト増を招いています。食料安全保障の確保の観点からも、食用・非食用を問わず、国内での増産に取り組まなければなりません。
水産業においては、海水温の上昇に伴い、日本の海で取れる魚種に変化が起きています。新たな加工体制整備を含め、地域の水産業への支援を強化します。
――災害からの復興に向けては。
福島の漁獲量は東日本大震災前に比べ、低水準に落ち込んでいます。被災地のなりわい再生は、東北選出の国会議員としても重要な役割だと痛感しています。同時に、能登半島地震・豪雨や自然災害で、甚大な被害を受けた農林水産業の支援に全力で取り組みます。
――他のテーマは。
生産者が営農を続けられるためにも、農産物の価格転嫁は重要です。実現するには、消費者の理解醸成が欠かせません。生産コストを抑えるための施策と併せて、丁寧に議論を深めていきます。