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2019年8月14日

コラム「北斗七星」

JR上野駅の広小路口に歌碑がある。<どこかに故郷の香をのせて 入る列車のなつかしさ……>。昭和のヒット曲『あゝ上野駅』である。高度成長期に集団就職で上京した“金の卵”への応援歌だ◆同じJR上野駅のホームには石川啄木の歌の碑。<ふるさとの訛なつかし/停車場の人ごみの中に/そを聴きにゆく>。岩手出身の啄木が望郷の念にかられて詠んだ歌である。ふるさとは、この上なくかけがえのないものだ◆折しもお盆休み。高速道路、新幹線駅、空港が帰省の車や人であふれかえる。一方、東京の通勤電車はいつになく空いている。車や人の流れは東京から地方へ。やがて地方から再び東京へ。“民族大移動”は人口の東京一極集中を物語る◆政府の人口動態調査によると、42道府県で人口が減る中、東京圏(埼玉、東京、千葉、神奈川)と沖縄が人口増。東京圏では、進学や就職を機に地方から上京し、そのまま定着するという人口流入が続く◆国内の出生数は約92万人。死亡数は約136万人(ともに昨年)。東京一極集中が進むほど、地方の人口減少、ふるさとの衰微は加速する形だ。<ふるさとの山に向ひて/言ふことなし/ふるさとの山はありがたきかな>(啄木)。超満員の通勤電車に揺られる日常に戻っても、ふるさとの風景、人たちを大切に思い続けたい。(東)

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