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2019年8月10日

聴覚障がいの陸上選手に朗報

仙台市
スタートランプ導入 9月から
光で合図、短距離走の出遅れ防ぐ

スタートランプの導入を喜び合う(左から)横山県議、さとう市議と遠藤教諭、渡辺代表

すべての選手に平等な環境を――。聴覚障がいのある陸上選手にスタートのタイミングを光の色で合図する「スタートランプ」が、この9月から仙台市陸上競技場に導入される。市によると自治体が独自で購入した事例は全国初。その陰には公明党のさとう和子市議(市議選予定候補)と横山昇県議(県議選予定候補)の尽力があった。

選手が身をかがめ、スタートの位置に付く。足元に置かれたランプの色が赤から黄に変わり、そして白く光ると、選手は勢いよく駆け出した――。

ランプの色はそれぞれ「位置について」「よーい」「スタート」を表す。号砲を鳴らすピストルと連動しているため、聴覚障がい者がスタートで出遅れるのを防ぐ効果がある。

全国初 市が独自に3台購入

ランプを使って練習する陸上部員たち

現在、国内にあるスタートランプは、日本聴覚障害者陸上競技協会やメーカーが保有する2台のみ。大会などで使用する場合は協会から借りる必要があるが、数が少なく普及が進んでいなかった。

 

導入のきっかけは、宮城県立聴覚支援学校(仙台市太白区)中学部に通う陸上部員の声だった。「あんなに練習したのに出遅れる」「なんで自分は聞こえないんだ」――。その生徒は昨年、市中学校総合体育大会(市中総体)の男子100メートルでスタートに大きく出遅れ、入賞を逃していた。

「選手の実力が十分あるだけに悔しい……」。同中陸上部顧問の遠藤良博教諭は、スタートランプの導入を市や関係者に働き掛けるものの、事態は前に進まなかった。

そうした実情を、さとう市議が今年4月、耳の聞こえない子どもたちのためにスポーツ交流会の企画や相談支援などを行う「みやぎデフ親子クラブ」の渡辺敦生代表を通じて知った。さとう市議は、直ちに市スポーツ振興課にスタートランプの導入を直接要望。「聴覚障がいのある陸上選手たちに合理的な配慮を」と強く訴えた。

一方、同中陸上部は協会からスタートランプを借り、6月の市中総体に出場。複数の選手が短距離走で好成績を収め、一人は東北大会への出場を決めた。これが導入への機運を高めた。

結果的に、市は9月の大会や練習会などに間に合うよう、3レーン分のランプを約170万円で購入。会場となる市陸上競技場への配備が決まった。

東北大会に出場した部員は、6日の予選で全24人中15位の大健闘。「陸上部を指導して35年。スタートで出遅れる短距離走からずっと逃げていたが、ようやく胸のつかえが取れました」と、感無量の面持ちで話す遠藤教諭は、「聴覚障がいのある陸上選手にとってスタートランプは必須です。これを機に全国に広まっていってほしい」と願っている。

みやぎデフ親子クラブ
渡辺 敦生 代表
「合理的配慮」当たり前の社会に

さとう議員をはじめ、公明党の議員には多くのサポートをいただきましたが、聴覚障がい者への配慮はまだまだ進んでいないのが現状です。

東日本大震災の時、津波が来るのが分からないまま波にのまれた人もいます。避難所でのコミュニケーション不足から、さまざまな課題も浮き彫りになりました。

今回のスタートランプ導入が、社会の中の壁を無くす機会になり、「合理的配慮」が当たり前の社会となってほしい。制度を整えていくためにも、公明党の議員には頑張っていただきたい。

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