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2024年11月13日

“衆望”に応える闘い貫く

一人に寄り添う政治前へ 
「支え合う温かな社会」構築 
政治改革、経済対策リード 
公明、合意形成の要役果たす 
斉藤鉄夫 新代表にインタビュー

公明党は9日の臨時全国大会で、新代表に斉藤鉄夫氏を選出し、新出発をしました。斉藤新代表に就任の抱負や、めざすべき党のあり方、重要政治課題への対応について聞きました。

斉藤鉄夫 新代表

――党代表就任の抱負は。

斉藤鉄夫代表 党として重要な局面で重責を拝命し、身の引き締まる思いです。昼夜を分かたず血のにじむような思いで公明党を支援してくださる党員、支持者の皆さまのご期待に必ずやお応えしていく決意です。

公明党は、今月17日に結党60年の節目を迎えます。60年は還暦に当たり「新しく出発する」との意味が込められています。「大衆とともに」との立党の原点に立ち返り、全議員が団結して前進してまいります。

新出発に当たり、竹谷とし子女性委員長が新しく代表代行に就任しました。代表と同格の立場で女性の力を存分に生かしてもらいながら、清新で温かい公明党の構築に総力を挙げます。

――どのような党を構築していきますか。

斉藤 党の持ち味の一つは「小さな声を聴く力」です。いま一度、大衆・庶民の中に飛び込み、鋭敏に“衆望”をつかみ取っていきたい。そして国民生活の改善につながる“骨太な政策”を打ち出し、国と地方のネットワークの政策実現力で具体的に形にしたいと思います。そうした取り組みを通じて党の力を底上げし、来夏の東京都議選、参院選に、どのような状況でも勝ち抜ける党を築いていきます。

■中道主義の理念を日本に深く浸透

――公明党がめざす政治とは。

斉藤 今、分断が懸念される国際社会の課題解決を進めていく上で、キーワードになっているのは「協調」です。各地で続く紛争や気候変動など地球規模の課題には、国際協調なくして太刀打ちができません。また、少子高齢化や人口減少が進む日本にあって、活力と豊かさを維持していくには、一人一人の持てる力を最大限に引き出す知恵と取り組みが不可欠です。

公明党が掲げる中道主義の理念は、<生命・生活・生存>を最大に尊重する「人間主義」の理念です。言い換えれば、庶民一人一人に徹して寄り添う政治であり、政治の流れを分断から協調へと促すものです。公明党は中道主義の理念を日本政治に深く浸透させていくことで「共に支え合う温かな社会」を築きます。

――国政では、少数与党となりました。

斉藤 公明党はこれまでも国民本意の政治を貫き、合意形成の要役、政策の推進役を担ってきました。互いの主張が激しくぶつかり合う今こそ、粘り強く、丁寧に合意形成を進める公明党の真価を発揮する時です。私自身、これまで培ってきた経験と豊富な人脈を生かし、国民の期待に応える政策の実現をリードしていきます。

■全世代型社会保障を時代に合った制度に

――優先して取り組む政策課題は。

斉藤 「政治改革をやり遂げてほしい」というのが衆院選で示された民意です。公明党が一貫して主張してきた、政治資金をチェックする第三者機関の設置をはじめ、議員が政党から受け取る「政策活動費」の廃止、調査研究広報滞在費(旧文通費)の改革をリードし、年内に法改正を成し遂げます。

衆院選では、経済や生活支援にも大きな関心が示されました。公明党は、物価高対策など当面の課題に取り組むとともに、長期的には少子高齢化という国難を乗り越えるため、世代を超えた支え合いのシステムである「全世代型社会保障」を時代に合わせてアップデートさせます。雇用の7割を占める中小企業の生産性向上など稼ぐ力を引き出しながら、経済の活性化も後押しします。

――外交・安全保障については。

斉藤 今は、平和とはほど遠い厳しい国際情勢です。来年は「戦後80年」「被爆80年」の節目です。党として「平和創出ビジョン」を策定し、世界平和の実現に向けた取り組みを進めていきたい。中でも広島選出の国会議員として、核兵器禁止条約締約国会議への日本のオブザーバー参加を何としても実現する決意です。

さいとう・てつお

1952年2月5日、島根県邑智郡邑南町(旧羽須美村)生まれ。東京工業大学大学院理工学研究科応用物理学専攻修士課程修了。76年4月、清水建設に入社。米国プリンストン大学で客員研究員を3年間務めた後、93年7月の衆院選で初当選。現在11期目。党副代表、同幹事長、同政務調査会長、同税制調査会長として辣腕を振るってきたほか、国土交通相、環境相も歴任。党広島県本部顧問。工学博士。愛読書は鉄道時刻表。72歳。

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