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核廃絶、日本主導で推進
被爆の実相、世界に広げる
秋野氏「韓日国会」踏まえ講演
韓国国会での議論について報告する秋野氏(左から2人目)=5日 都内
公明党の秋野公造参院議員は5日、笹川平和財団が都内で開いた「新たな核の軍備管理・軍縮構想研究会」に出席し、核や北朝鮮問題を巡る韓国の議論の現状について講演した。
秋野氏は今年9月、韓国国会で行われた「朝鮮半島核戦争回避の未来と国会 韓日国会―市民社会未来対話」に日本の与党国会議員を代表して出席したことを報告。両国国会議員との意見交換の中で「核共有をどう避けるのか」との問題意識に立って議論が展開されたと紹介。北朝鮮の核開発の高度化について、韓国側は北朝鮮と誠実に対話し、非核化構想を提案できる準備を整えていることが示されたと述べた。
また秋野氏は、核に関する国際的な議論の場に「唯一の被爆国である日本抜きに抑止力は高まらない」と指摘。具体的な取り組みとして、広島・長崎の被爆地に次代を担う各国の若者やリーダーに訪問してもらい、被爆の実相を共有してもらうとともに、「核兵器がある限り、核戦争は起こり得る」との認識を広く浸透させていくことが重要だと強調した。
会合の中で有識者からは、核軍縮に向けた国会の議論の場において、公明党核廃絶推進委員会の取り組みを高く評価。その上で、活動の領域を超党派に広げることや、非核化への国際会議の日本開催などを求める意見が上がった。