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2024年10月30日

コラム「北斗七星」

今回の衆院選で公明党は、徹底した政治改革の断行や物価高を克服する経済対策、子育て支援のさらなる充実、防災・減災の強化などを訴え戦い抜いた◆選挙戦では「政治とカネ」の問題を巡って政権に厳しい目が向けられた。「連立与党の公明党にしっかりしてもらわないと困る」との激励を少なからずいただいた。もどかしい思いだ◆ニーチェはギリシャ語の「高貴な者」に「正直な」といったニュアンスがあるとし、それに相反する者たちを「自分自身に対する誠実さも率直さももたない。彼の魂は横目を使う。彼の精神は隠れ場を、抜け道を、裏口を好む」(『道徳の系譜』木場深定訳)と指弾した◆司馬遼太郎は、儒教の徳目「仁義礼智信」の「信」を「正直」と解した。正直であることは近代以降、格が大いに上がり、立憲国家の基礎となった。ゆえに「国家機関や政治家が不正直であれば、(国は)手にもった薄いガラス器具を落とすようにこわれる」(『風塵抄』)と喝破している◆正直、公明正大であること。公明党は結党以来、その当たり前のことが当たり前として通る政治をめざしてきた。政治の「信」を取り戻す改革は公明党が真価を発揮しなければならない。(中)

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