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コラム「北斗七星」
自民党の政治資金問題という逆風が吹き荒れる超短期決戦で、自民、公明の与党は2009年8月の衆院選以来、議席数が15年ぶりに過半数を割った。公明党は8議席減の24議席。選挙結果を厳粛に受け止め、再起を誓いたい◆15年前、民主党の大勝で政権が交代し、公明党は野党から再出発した。この時、代表と幹事長をはじめ8小選挙区で惜敗。比例区21人から歯を食いしばり、臥薪嘗胆の末に今がある。「大衆とともに」の立党精神を支えにして◆政権担当能力のない民主党政権は泥船と化し、3年3カ月後、12年12月の衆院選で沈んだ。公明党は31議席に回復し、自公政権を取り戻した◆衆院選は政権選択選挙である。だが今回、民主党の流れをくむ立憲民主党は「政権交代こそ最大の政治改革である」とうそぶく一方で、どういう政党の枠組みで政権をつくるのかを国民に示さなかった。政権を担う覚悟などない。物価高、少子高齢化、安全保障など直面する国内外の課題に対し、あまりにも無責任だ◆投票日の10月27日は松陰忌だった。吉田松陰は武士の心得七カ条「士規七則」に、武士の行動は「公明正大が全ての出発点である」と。「公明正大」な政治を確立するため、公明党は立ち上がる。(青)