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2019年8月7日

コラム「北斗七星」

津軽海峡を挟んで広がる古代のロマン。北海道と青森、岩手、秋田の4道県14市町に点在する「北海道・北東北の縄文遺跡群」について、文化庁の文化審議会は先月末、世界文化遺産登録へ向け国連教育科学文化機関(ユネスコ)に推薦する国内候補に選んだ◆この遺跡群は、北海道6、青森8、岩手1、秋田2の計17カ所で構成。1万年以上にわたって獣や魚を追い、木の実などを採って生活し、大規模な集落を形成した縄文文化の特徴をいかんなく今に伝える◆垣ノ島遺跡(北海道函館市)からは、世界最古の漆製品が出土。道内唯一の国宝である「中空土偶」や、“大きなサングラスに細い目”のような外観が印象的な「遮光器土偶」は、巧みな造形美に目を見張るばかり。そのほか、直径2メートルもの大型掘立柱が有名な「三内丸山遺跡」(青森市)のスケール感など、いずれも優れた技術と知恵をうかがわせる◆祭祀や儀礼に使われたと思われる各種の遺構や副葬品の数々には、精神性の高さが色濃くにじむ。厳しい自然を畏れ敬い共生した縄文人の営みが、現代の私たちに多くのことを訴え掛ける◆今後1年半ほどの審査を経て、登録の可否が決まる。後世に残すべき価値を各地域が一丸となって、さらに分かりやすく、幅広く発信する取り組みが望まれる。(武)

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