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2019年8月2日

コラム「北斗七星」

先月、ハンセン病の元患者家族の訴えを認めた熊本地裁判決が、国の控訴断念で確定し、元患者家族は「光を与えて下さった」と語った◆ドリアン助川氏は、ハンセン病療養所「多磨全生園」(東京都東村山市)を訪れ、「一生出られないかもしれないという極限状態の中で、生きることをあきらめず、人生を全うした人たち」に思いをはせ、小説『あん』を書いた(TOKYO人権2015年夏号)◆小説では、小さなどら焼き屋に老女・徳江が働き口を求めて来る。彼女が作るあんが評判になり、店は繁盛した。しかし彼女が元患者だと世間に知れると客は減り、徳江は店を去ることに。「世間よりもっとひどいのは……俺なんだ」と、彼女を引き留められず守れなかった店長が自分を責める◆偏見、差別の「壁」に向き合い、『あん』を映画にした河瀨直美監督は「『壁』の存在を超えた心でつながりあえる作品」(『あん』オフィシャルブック)をつくったと言う。その彼女が20年東京五輪の公式記録映画の監督に。そして「価値観もさまざまだけど、とにかく人は一人じゃないって、つながりあっていきましょうと訴えたい」(毎日ニュースサイト3月12日付)と◆来年の夏は、「希望の道を、つなごう。」をテーマに五輪の聖火リレーが多磨全生園にも来る。「壁」を超え、世界をつなぐ光を運んで。(三)

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