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2024年8月30日

コラム「北斗七星」

出産や子育てなどにより生じる社会的・経済的に不利な状況を指す「チャイルドペナルティー」。具体的には、育児を前提に退職や時短勤務、非正規雇用を選択することによる収入の減少、育休から復職後に昇進の機会が少なくなるなどだ◆それを経験するのは、ほとんどが女性のため「マザーフッドペナルティー」とも呼ばれている。「家事や育児は女性がするもの」という強く根付いている価値観も影響しているという◆財務省の資料によると、出産1年前の収入を基準とした場合、男性では第一子の誕生後の変化が確認されないのに対して、女性は約60%減少し、その後もほとんど回復しない◆政府が決定した「女性活躍・男女共同参画の重点方針2024」には、結婚や出産を機に仕事を辞め、非正規雇用で働く人が正社員に転換できるよう、リスキリング(学び直し)や就職の支援、同一労働同一賃金の徹底の推進を明記◆女性活躍推進法に基づき賃金格差の情報公開を義務付ける企業の対象を、現行の従業員「301人以上」から「101人以上」へと拡大し、より多くの企業に待遇改善を促すことなども重点方針に盛り込まれている。施策の実現へ着実に取り組んでいく。(越)

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