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核廃絶へ対話の道開く
各地で終戦記念日街頭演説会
禁止条約加盟早期に
公明の平和主義、地雷除去で成果
山口代表が力説
79回目の終戦記念日を迎えた15日、公明党は全国各地で街頭演説会を行い、先の大戦で犠牲となった人々に哀悼の意を表するとともに、不戦の誓いを新たにした。東京都豊島区の池袋駅東口で山口那津男代表は、核兵器を巡る厳しい国際情勢を踏まえ「唯一の戦争被爆国である日本が『核兵器のない世界』への先頭に立たなければならない。与党として対話の道を切り開き、粘り強く核兵器禁止条約に日本が加盟できる日を一日も早く近づけていく」と力説した。
核兵器なき世界へ公明党がリードしていくと訴える山口代表と、(左から)河西、竹谷、岡本、塩田、大森の各氏=15日 東京・池袋駅東口
【東京】山口代表は、核廃絶に向けた日本の取り組みとして、核保有国と非保有国の“橋渡し役”を担う重要性を強調。そのためにも「核兵器禁止条約の締約国会議にオブザーバーとして参加し、禁止条約に参加する国々と協力しながら、核兵器を持つ国々との対話を導き、核軍縮を進めていかなければならない。核保有国と非保有国が対決や対立ではなく、対話と協調による互いの努力によって『核兵器のない世界』をめざすべきだ」と訴えた。
平和創出に向けた公明党の取り組みでは、カンボジアやコロンビアなどでの地雷除去を一貫して支援してきたと紹介し、「具体的に危険物を取り除き、数多くの人々の命を救う結果を出してきたのは、公明党の平和主義の成果だ」と力説。今後は、カンボジアと共に地雷除去の経験と技術を活用し、ウクライナで本格的な地雷除去活動が始まると報告した。
戦後80年の節目を迎える来年に向けては「これからの幅広い大局的な平和のあり方を訴えられるように、公明党として『平和創出ビジョン』を作る。『平和の党』として具体的で実践的な平和主義を実行していきたい」と強調した。
街頭演説には、岡本三成、河西宏一両衆院議員、竹谷とし子、塩田博昭両参院議員、大森江里子党女性局次長(衆院選予定候補=比例東京都ブロック)が参加した。
核兵器廃絶に向けて決意を訴える石井幹事長(中)ら=15日 埼玉・三郷市
【埼玉】石井啓一幹事長は、三郷市内で開かれた街頭演説会で、核兵器を巡る安全保障環境が厳しさを増している現状に触れ「核兵器廃絶を党是として進めていく」と決意を訴えた。
石井幹事長は、日本政府に対して、核兵器禁止条約の締約国会議にオブザーバー参加し、唯一の戦争被爆国としての意見を表明するよう粘り強く求めていくと強調。「平和の党として世界平和に向けて働いていく」と力説した。このほか石井幹事長は八潮市、草加市でも街頭演説を行った。
核廃絶などの取り組みを訴える稲津(中央左)、佐藤(英)(右隣)の両氏ら=15日 札幌市
【北海道】党北海道本部(代表=稲津久衆院議員)は、札幌市内で街頭演説会を開催。稲津道代表、佐藤英道衆院議員、横山信一参院議員のほか、道議、市議が出席した。
稲津氏は、唯一の被爆国である日本が、核廃絶や世界平和への取り組みをリードする重要性を強調。また、来年が80回目の終戦記念日を迎えることを踏まえ、「“平和の党”を掲げる公明党としての平和創出ビジョンを示し、戦争のない世界に向けた外交努力を全力で続ける」と力説した。
公明党が進めてきた人道支援を訴える古屋副代表(右から3人目)と、(右から)原田(直)、佐々木、沼崎の各氏=15日 横浜市
【神奈川】公明党の古屋範子副代表は、横浜市での党神奈川県本部(代表=三浦信祐参院議員)の街頭演説会で、世界の安定と平和への貢献に向け決意を訴えた。佐々木さやか参院議員や、沼崎満子女性局次長(衆院選予定候補=比例南関東ブロック)、原田直樹青年局次長(同)があいさつした。
古屋副代表は、公明党がカンボジアでの地雷除去支援や、全世界で保健衛生の向上をめざす国際保健(グローバルヘルス)の活動などを後押ししてきたことを強調し、「さらに人道支援していく」と力説した。
東アジアの平和と安定へ外交努力を重ねると訴える北側副代表(中央)と、(左から)鰐淵、浮島、石川、杉の各氏=15日 大阪市
【大阪】公明党の北側一雄副代表は、大阪市で開かれた党大阪府本部(代表=石川博崇参院議員)の街頭演説会に、石川府代表、浮島智子、鰐淵洋子両衆院議員、杉久武参院議員と共に出席し、「世界の平和と東アジアの平和・安定へ外交努力を重ねていく」と訴えた。
北側副代表は「核軍縮・核不拡散へ日本の取り組みが重要」と指摘する一方、海洋進出による一方的な現状変更の動きに触れ、「決して許されることではない」と強調。近く予定されている超党派の日中友好議員連盟の訪中などを通じ、「率直な対話で相互理解を深めていきたい」と述べた。
平和創出へ「若者の声を政治に届ける」と訴える山口氏(中央)ら=15日 宇都宮市
【栃木】党栃木県本部(代表=野沢和一県議)は、宇都宮市内で街頭演説会を開催。山口良治党青年局次長(衆院選予定候補=比例北関東ブロック)、県議、市議が参加した。
山口氏は、核廃絶を進めていく上で「政治を動かし、平和をつくるのは、若者の声だ」と強調。「対話を通じ、外交や平和政策につなげていく」と訴えた。
核兵器廃絶に向けて全力を挙げると力説する大口(前列中央)、西園(左隣)両氏ら=15日 静岡市
【静岡】党静岡県本部(代表=大口善徳衆院議員)は、静岡市内で街頭演説会を開催した。大口県代表、上田勇参院議員、西園勝秀党団体局次長(衆院選予定候補=比例東海ブロック)、県議、市議が出席した。
大口氏は、党が来年、平和創出ビジョンを策定することを紹介。核兵器禁止条約の締約国会議へのオブザーバー参加をめざす党の方針も強調し「廃絶への環境整備を全力を挙げて推進する」と力説した。
核兵器廃絶に向けた取り組みを訴える山本(博)氏(中央)と原田(大)氏(右隣)ら=15日 松山市
【愛媛】党愛媛県本部(代表=笹岡博之県議)が、松山市内で行った街頭演説には、山本博司参院議員、原田大二郎党青年局次長(参院選予定候補=比例区)、県議が参加した。
山本氏は、核兵器廃絶に向け「日本が核保有国と非保有国の橋渡し役を担うことが重要」と力説し、公明党が平和創出ビジョンの策定を進めていることを報告した。
原田氏は「立党精神を体現できる政治家をめざし、健康で幸福を実感できる社会の実現に取り組む」と決意を述べた。
【沖縄】金城泰邦党沖縄方面副本部長(衆院議員)は、県内各地で街頭演説を行った。那覇市の演説会では、公明党が平和創出ビジョンを2025年に策定する方針であると述べ、「先の大戦で唯一の地上戦を経験した沖縄から平和希求、生命尊厳の心を訴えていく」と強調した。また、党県本部が掲げる「平和創造拠点」の構築や26年に正殿完成をめざす首里城の復元事業を後押しする考えなどを示し、「平和創出への政策に力を入れる」と述べた。